老朽化モルタル吹付法面補修工法の発展・普及を目的とした「富山県のリフレッシュ工法協会」の通常総会が25日、ホテルグランテラス富山で開かれ、2023年度の事業方針を決めた。
「のリフレッシュ工法」は、老朽化した吹付モルタル法面を取り壊すことなく、繊維吹付工(増厚工)などでリフレッシュさせるもの。モルタル面や表層地盤を安定させ、施工の安全性や信頼性を高める。建設廃棄物を発生させず、環境にも優しい工法。17年に設立し、会員数16社。
総会では、岡部竜一会長が「協会として陳情活動、現場研修会などを活発にして工法の普及につなげていきたい。地道な協会活動は、会員企業の社業にもプラスの効果が出てくる。大雨時の法面崩壊を事前に防ぐことが可能な工法でもあり、しっかりPRして県内で普及するよう活動していく」と述べ、会員の協力を求めた。引き続き事業報告・収支決算、事業計画・収支予算の2議案を審議し、承認した。23年度は、現場研修会の開催や県土木出先機関への陳情活動をはじめ、官公庁への要望、コンサルタント会社に対するPRなどを予定している。
中部・のリフレッシュ工法協会の西川貴広支部長は、「のリフレッシュ工法は、全国で約770件、75万平方メートル超の実績を有している。国土強靱化の流れの中で新設よりも補修による延命措置がコンセプトとなっている現状では、のリフレッシュ工法の需要はますます高まってきている。皆様の協力を得ながら、支部を挙げて工法の発展、PRを実践していく」と述べた。