日本工業経済新聞社(群馬)
2023/07/26
【群馬】碓氷川河川改修事業 上半期に一般競争
県高崎土木事務所は、碓氷川河川改修事業として高崎市鼻高町地先で行う、鼻高工区の延長約300mの築堤工事と排水樋門1基の新設工事について、上半期に一般競争入札を公告する。工事は一括して発注するか、分割とするかは検討中。設計は築堤工事、樋門新設工事共に三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が手掛けた。
同事業は九十九川との合流点から下流へ向かった6400m区間を対象に実施。整備は下流側から◇乗附工区(L300m)◇鼻高工区(L1500m)◇中宿右岸工区(L700m)◇中宿左岸工区(L600m)−に分けて行う。中宿右岸工区と中宿左岸工区は県安中土木事務所が事業を担当する。
鼻高工区は、国道18号碓東大橋から下流へ向かった1500m区間の右岸側が対象。2019年度に工事着手し、上流側から工事を進めている。これまでに約450mの工事が完了。現在、約130m区間の工事を進めているところ。
23年度は工区内中央付近で約300m区間を対象に築堤工事を実施。2割勾配の堤防を河床から高さ6・5〜9mで整備する。天端幅は4m。天端舗装は工区内の築堤工事が完了した後に施工する。
堤外地側の護岸は覆土ブロックを張った後、覆土を行い、張り芝を施す。堤内地側の護岸にも法面を保護するため張り芝を行う。法長3mの法尻には防草対策として防草シートを張る。23年度に実施する覆土ブロックと張り芝の施工面積は、覆土ブロックが約3800uで、張り芝は約5300u。
鼻高工区には3基の樋門を新設する。上流側から3号、2号、1号を設置。23年度は3号の整備を行い、2号と1号については24年度以降に工事発注する。
3号の樋管は内空断面1400o×1400oのプレキャストボックスカルバートを延長16・8m敷設する。函体標準部の頂版厚、側壁厚、底版厚はいずれも40pとなる。門柱天端高については5・27m。
川側の胸壁は高さ3m、厚さ0・6m、底版幅3・6mで整備。堤内地側の胸壁は高さ2・7m、厚さ0・4m、底版幅1・4mとなる。
翼壁は8・6mで、遮水壁(1カ所)の張り出し幅と張り出し高は共に1mとなり、厚さ0・6mで整備する。
設置するゲートの形式はプレートガーダ構造ステンレス製ローラーゲート。純径間、有効高共に1・4mの小型ゲートとなる。門数は1門で、水密方式が後方四方ゴム水密。開閉装置の形式については手動ラック式となる。