日本工業経済新聞社(群馬)
2023/07/25
【群馬】榛東村の村長インタビュー
新人3人による村長選を制し、県内では3人目、村内では初の女性首長に就任した。5月18日の初登庁後から早急に、最低制限価格を導入するなど、早くも入札制度の刷新に取り組む。今後は一般競争入札も積極的に活用していくなど透明性や公平性を保つ入札に力を入れていく。防災中枢機能施設整備などの大規模事業が進む中で、今後、どのような村づくりを進めていきたいかなどの抱負を語ってもらった。
−選挙戦を終えた感想
南 5月18日が初登庁となり、約2カ月間が経過したが、内容の濃い時間を過ごしていると思っている。就任した時点で、当初予算は可決していたため、公約に掲げた内容をすぐに実践するのは難しい。できるものとできないものの整理を行い、今年度予算を執行、検証しながら、来年度に向けての準備を進めていきたい。
−村の印象について
南 あいさつをする生徒児童が多く、あったかい村で、子どもたちから元気をもらえる。人口はほぼ横ばいではあるが、高崎市や前橋市、渋川市などにも隣接しており、アクセスも良い。若い子育て世代も多く住んでおり、赤ちゃんから高齢者までだれもが暮らしやすいと実感するような村を作っていきたい。
−今年度の公共事業について
南 防災中枢機能施設整備事業の整備を進めており、今後は、施設をどのように運用していくかをしっかりと考えていきたいと思う。村民の方々からアイデアをもらいながら、幅広い世代、赤ちゃんから高齢者まで村民誰もが、利用しやすく、集える施設にしたい。2025年8月ごろの利用を目指しており、給食センターの稼働は25年の2学期を予定している。また、南小学校では長寿命化改修工事もあり、授業に影響が出ないように考慮しながら2カ年で行う。
−任期中に注力したい建設関連事業は
南 群馬県による主要地方道高崎渋川線バイパス整備や県道南新井前橋線の延伸なども進んでいる中、一体的となってアクセス道の整備も推し進めていきたい。村内の公園ではユニバーサルデザインを施したものを整備していきたいと考えており、既存の公園も遊具更新とともに実施を考えている。また、村民の生活を守るために老朽化する道路や橋梁、上下水管などの長寿命化工事もしっかりと進めていきたい。児童生徒の安全を確保するための歩道整備などにも努めていきたいと思う。
−地元建設業へのコメント
南 建設業界の皆さまには日ごろからさまざまな事業にご協力いただいているとともに災害や除雪時にも対応をお願いしており、感謝している。なくてはならない存在だと思っており、人材不足など大変な部分もあると思うが、村とともに発展していきたいと思う。