第4回鹿児島港本港区エリアの利活用に係る検討委員会が24日、鹿児島市の北ふ頭旅客ターミナルで開かれ、アイデアを提案した中から7者がプレゼンテーションを行った。ドルフィンポート(DP)跡地に道の駅(休憩施設等)、中心市街地へのアクセス向上にスカイデッキの設置、旅客ターミナルにスポーツ関連施設等への提案のほか、鹿児島港全体のゾーニング分けなど大規模なものもあった。
主な提案をみると、ゆめみなと鹿児島の提案は、ウォーターフロントパークに屋外イベント広場やジョギングコース、レストラン等を設け、DP跡地にはスポーツ・コンベンションセンター(新総合体育館)のほかに、カフェ等ができる道の駅、観光バス・タクシー等の乗降場、スカイデッキを設け、中心市街地との回遊性向上を図るアイデアが盛り込まれている。
また、北ふ頭旅客ターミナルの活用は2階がスポーツ関連施設、3階はレンタルスタジオ。駐車場の再配置により、屋外スポーツ施設の整備等を設定。
鹿児島市水族館公社は、浮桟橋が設置されるしおかぜ通りには、キッチンカーなどの駐車スペースの整備や駐車場からの走行アクセス改良、さくら橋〜一丁場間(イルカ水路)の広場を拡張し芝生緑地を整備するほか、照明施設の再整備等を盛り込んだ。
提案の中には、スポーツ・コンベンションセンターの設計委託で、徳島県が徳島文化芸術ホール(仮称)整備で実施した公募事例の紹介も行われた。
質疑応答では、「夏場の日差しを考えると日陰をつくる仕掛け」「体育館の高さを抑えるため地下の構造も必要」「MICE施設がないと都市間競争に負ける」「鹿児島港湾合同庁舎跡地の活用も」娃などの意見が出た。
同委員会では港湾機能を確保しながら、時間軸や優先度、実現度等を考慮して時代が求める憩いや癒やし等の機能をどう盛り込むかなどを検討する。
■ポスターセッションも
託児所設置の提案など
96者のポスターセッションは22、23日の2日間、同ターミナルで行われた。子育て世代や学生、会社経営者などがポスターや映像、模型等を使い提案。託児所の設置やスポーツだけでなく、イベント誘致も見据えた多機能施設を求める声や自然を生かした公園整備に関する提言があった。また、周辺の空きスペースをボルダリングやインラインスケート場への利活用の提案もあった。