南国市は、駅前町・後免町でのシンボルロード事業を進めており、対象となる都市計画道路南国駅前線新設に向けた実施設計に着手した。2024年1月の工事発注を目指しており、順調なら12月補正予算で工事費を計上する。
南国駅前線は、JR後免駅から後免町商店街を抜け、とさでん交通の電車軌道まで伸びる4車線道路。シンボルロード事業ではこのうち駅側の延長230b、総幅員25b(車道部7b×2、歩道部4・5b×2、中央分離帯部2b)の整備を行う。歩道部、中央分離帯には芝を張り街路樹の下にはアップライトを配置するなど豊かな景観を確保する。
設計はエイト日本技術開発高知支店(高知市)が担当しており、12月28日までの履行期間で内容をまとめる。
シンボルロード事業は3ゾーン構成で、JR後免駅前広場整備をAゾーン、本年度進める南国駅前線をBゾーン、リニューアルする後免町商店街をCゾーンとしている。景観に統一感を持たせ、歩いて楽しい空間やグリーンインフラによるみどりの空間を演出し、新図書館へのアクセスや海洋堂スペースファクトリーへの誘客導線整備などを含めたまちの活性化と交通渋滞解消に貢献する。
今後はBゾーンが設計完了後の早期着工を予定している他、Aゾーンが24年度設計、25年度に施工、Cゾーンは25年度以降の設計着手を見込んでいる。27年度の事業完了を目指しており、総事業費7億1500万円を投入する。
基本構想の策定は相愛(高知市)が担当した。
提供:建通新聞社