建設新聞社
2023/07/24
【東北・宮城】宮城県民会館の基本設計まとまる
宮城県は、移転整備に取り組む県民会館・NPOプラザ複合施設基本設計の概要を公表した。基本・実施設計は石本建築事務所、管理運営はシアターワークショップが担当する。
建設場所は仙台市宮城野区宮城野2の301の1の一部地内で、都市計画道路・元寺小路福室線沿いとなる仙台医療センター跡地の約5万3200平方b。
基本設計によると、施設規模は基礎免震構造を採用するSRC一部RC、S造地下1階地上5階建て、延べ約2万8300平方b。集積する機能は、約9000平方bのホール、約3800平方bの創造・育成・連携拠点部門(スタジオシアター、スタジオ等)、約600平方bのNPO部門(交流サロン、NPOルーム等)、約4300平方bの交流・コミュニティ部門(ギャラリー・会議室等)、約1万0600平方bの管理運営部門(事務室、廊下、機械室等)。
基本設計のコンセプトには「宮城野原にひろがる創造・交流ノハラ」を掲げた。
ホールは1〜4階までで、約2200席を確保し、東北では初となる主舞台開口約18b×奥行18bの四面舞台などを備える。1〜2階のスタジオシアターは、最大約600席、1階のスタジオは最大約300席を設ける。
環境配慮ではZEB化を目指し、ユニバーサルデザインを取り入れる。
また管理運営の基本方針については、県民会館が「そこにしかない文化を創造し、共に育み、豊かな暮らしを次世代につなげる」とし、NPOプラザは、▽誰もが利用しやすい管理・運営(関心層の拡大)▽NPO活動の促進・NPOの自立支援の中核的機能▽NPO間の交流の促進▽NPO情報の収集と発信▽NPOと多様な主体をつなぐ▽多彩で魅力ある自主事業の展開―を標榜した。
今月から実施設計および管理運営計画の検討に着手し、8月27日に県民説明会などを行う。2024年度には実施設計の完了と管理運営計画の策定、新築工事発注手続きなどを実施。25〜27年度に新築工事を行い、28年度内の開館を目指すとしている。
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提供:建設新聞社