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　石川県漁業協同組合（ＪＦいしかわ）は２１日、金沢港（金沢市無量寺町地内）における「令和５年度かなざわ総合市場建替支援事業かなざわ総合市場建設工事（第１期工事）」の指名競争入札を執行した結果、戸田組の落札が決定した。
　施設の用途は荷捌き場となり、老朽化した現行施設を稼働させながら３期に分けて建て替える。工程調整を行うなどして、市場関係者の業務に支障が出ないよう配慮する。Ｓ造２階建てで１階に競り場、２階に事務所などを配置。面積は現行市場（Ｓ造２階建て延べ約５０００平方メートル）よりも縮小する。現在人気の高い競りの見学ツアー専用のスペースも確保する。第１期工事の工期は２０２４年３月３１日までで、２６年３月の全体完成を見込む。設計は浦建築研究所（金沢市）が担当。
　現施設は老朽化に加え、隙間から野鳥が入り込む問題も抱えている。このためＪＦいしかわでは、衛生管理を徹底できる閉鎖型の荷さばき場を備えた新施設に建て替えることにした。整備により金沢港のさらなる魅力アップが期待される。