県は今月14日からの大雨災害に関し、21日に本県を視察した谷公一内閣府特命担当大臣や金田勝年衆議院議員、冨樫博之衆議院議員、被災した県内12市町村の首長らを交えて意見交換会を行った。佐竹敬久知事は、大雨災害に関する緊急要望書を谷大臣に提出。要望事項には激甚災害の早期指定や財政支援制度の拡充、内水氾濫対策への支援、河川改修促進のための予算確保、被災した公共土木、農地・農業用、森林・林業施設の復旧への支援などを盛り込んだ。
谷大臣は、当日午前中から五城目町の内川川や農地、秋田市の太平川など被害のあった現場を視察。浸水してテレビ放映もされていた秋田市のアンダーパスもバスの中から確認した。あいさつでは「現場を見て改めて被害の大きさを感じた。視察を通して被災の現状や地域の声をしっかり受け止め、政府一丸となって一日も早く元の生活を取り戻すことができるよう取り組んでいく」と話し、意見交換会では忌憚のない意見や要望を出席者に求めた。
今回の大雨被害では、国が管理する1級河川ではなく、1級河川の支川や、県や市町村が管理する河川での被害が多かった。これを受けて意見交換会では、県や市町村で河川の浚渫や改修に対応するには限界があることから、河川整備に対する財政的支援を求める声などがあがった。
提供:秋田建設工業新聞社