湖南市において「県営沢池地区土地改良事業(農地防災事業・ため池整備事業)」及び「県営瓢箪池地区土地改良事業(農地防災事業・ため池整備事業)」に係る緊急防災工事が計画されている。対象となる沢池地区は湖南市東寺地先の受益面積3・6f。瓢箪池地区が湖南市三雲地先の受益面積2・4f。いずれも堤体の補強、緊急放流施設を改修するもので、今後のスケジュールは、沢池地区が今年度に測量・調査・設計等を進め、24年度から緊急放流施設工、堤体工を図り、25年度に洪水吐工を進める。完了は26年を予定。瓢箪池地区が23年度に測量・調査・設計等を進め、24年度から緊急放流施設工、堤体工を図っていく。完了は26年を予定。
両地区とも、過年度に実施された堤体の耐震診断の結果、耐震性不足が確認されたほか、取水施設の緊急放流機能を有していないことから堤体の補強、緊急放流施設の改修を実施し、今後発生の恐れがある地震災害や異常洪水時にため池が決壊したときの農地等への被害を未然に防止し、農業経営の安定を図ることと、国土の保全に資することを目的として今回の事業が計画された。
沢池地区では、堤体、傾斜遮水ゾーン型、堤長110b、堤高5・0b規模に改修。瓢箪池地区では、取水施設、斜樋型鋼製スピンドル2孔×200_の改修、緊急放流施設、斜樋型スピンドル1孔×200_を新設する。
なお、事業を所管する甲賀農業農村振興事務所では、両地区における計画書の縦覧をすでに開始している。
提供:滋賀産業新聞