藍住町は、藍住町老人福祉センター藍翠苑(矢上原263ノ88)と藍住勤労女性センター(奥野矢上前32ノ1)両施設の機能を持ち合わせた、複合施設新築工事に向けて事業を開始した。2023年度当初予算に世代間交流施設整備事業設計業務委託料として1億2000万円を計上している。
現在、建設候補地に藍翠苑とその周辺の私有地が挙げられており、設計・工事に向けて用地交渉を進めている。買収のめどが付き次第、設計業務を委託する。設計業務の発注方法は今後、内部で協議して確定させるが、公募型プロポーザルでの委託を予定している。
新築する複合施設の規模は、藍翠苑(鉄筋コンクリート造平屋700平方b)と藍住勤労女性センター(鉄筋コンクリート造一部鉄骨造3階建て延べ2000平方b)を合わせた延べ面積より小さい建物を想定。
藍翠苑は建設から45年以上が経過。設備などの老朽化が著しく、建て替えを検討していた。藍住勤労女性センターは、昨年度に耐震診断を行った結果、基準を満たしていないことが判明。両施設は近接しており、並行して新たな施設の検討を進めることにした。
施設の利活用は現在も協議中。藍翠苑は設備が老朽化していることから解体する見通し。藍住勤労女性センターは、女性を対象とした施設として建築されたため、男性トイレがないことなど、施設の使用用途が限定されるため解体の他、多くの人が使用できる建物への改築も視野に新たな利活用を検討している。
提供:建通新聞社