日本工業経済新聞社(群馬)
2023/07/20
【群馬】多胡橋A1・P3工事 8月下旬一般競争
県高崎土木事務所は、主要地方道高崎神流秩父線バイパス(矢田工区)整備で、新橋を架設し幅員を拡張する多胡橋のA1橋台とP3橋脚の新設工事について、8月下旬ごろ一般競争入札を公告する。A1とP3を分割して発注するか、一括とするかは検討中。A1が場所打ち杭基礎、P3は直接基礎で整備を行う。新橋は橋長149mの4径間連続ポストテンション方式PCバルブT桁橋となる。
矢田工区の全体延長は約2560m、全幅24m。幅員構成は車道部13m、中央帯と路側帯1mずつ、歩道部9m。副道を設置する箇所については歩道の外側に幅員5mで整備する。
同工区は、高崎市吉井町岩崎地内に位置する県道後賀山名停車場線と高崎神流秩父線との岩崎交差点を起点に、吉井町吉井川地内にある国道254号と主要地方道神田吉井停車場線の吉井IC入口交差点までをルートとする約1900mの新設バイパス。また、高崎神流秩父線と国道254号バイパスが接続する丁字路(池南交差点)から高崎神流秩父線バイパスルートをほぼ直線で結ぶ約330mの新設、およびバイパス終点地の国道254号で約330m区間の交差点拡張工事も行う。
鏑川を渡河する多胡橋の整備は、同バイパスの4車線化に伴い既設橋梁(2車線)の下流側に1橋を新設し、4車線を確保する。新橋は橋長149・055m、全幅14・95〜19・02mで整備。T桁は鉄筋282・9tとコンクリート約1770立方mで製作する。左岸側からA1、P1、P2、P3、A2を設置。なお、P1とP2の工事は2022年度に発注、P1が鈴木建設(高崎市)、P2は浦野工業(高崎市)が受注している。
上部工はA1〜P3の架設桁(二組桁)を整備。P3〜A2はクレーン相吊り架設で施工する。23年度はA1とP3を発注。A1は逆T式で、基礎にφ1500o、長さ16mの場所打ち杭基礎をコンクリート283立方m使用して10本打設する。躯体は高さ5mで、鉄筋15・9tとコンクリート297立方mを使用。
P3は高さ11・3mで、120tの鉄筋と約520立方mのコンクリートを使用して仕上げる。
今後発注するA2は逆T式、基礎にφ1200o、長さ11mの場所打ち杭をコンクリート186立方mで15本打設。高さ7・5mの躯体は20・5tの鉄筋と約300立方mのコンクリートで築造する。
バイパス区間には上信電鉄の線路を跨ぐ、橋長27mの跨線橋を吉井町池地内に新設する他、跨線橋の南北にボックスカルバートを1カ所ずつ設置する。2カ所はいずれも延長25・2m、高さ5500o×幅5600oで整備を行う。跨線橋の設計はエイト日本技術開発(岡山県岡山市)、ボックスの設計についてはオウギ工設(前橋市)がまとめた。