建通新聞社
2023/07/19
【大阪】最新経審 大阪府内電気総合ランキング
建設業情報管理センター(CIIC)が公表している経営事項審査(経審)結果のうち、売上高と2カ年(または3カ年)平均完成工事高、評点Yに加え、八つの経営状況分析指標(※1)を基にした総合ランキングを独自に集計した。今回は、大阪府内に本社を置く主工種が「電気」の企業全999社(※2)。四つの項目でより上位にランクインしている企業の総合順位を見ると、きんでんがトップで、住友電設、パナソニックEWエンジニアリングと続いた。
売上高、電気平均完成工事高、評点Yは経審結果にあるデータでランキング。八つの経営状況分析指標は経審結果にあるデータをそれぞれ100点満点で得点化して独自に算出した総合得点(800点満点)で順位を付けた。これら四つの項目でより上位にランキングされていることが総合的に優れた企業と判断した。
きんでんは完工高が1位、売上高が2位、評点Yが6位、総合得点が7位と4項目全てでトップ10入り。住友電設も4項目がそれぞれ10位以内に入っている。パナソニックEWエンジニアリングは売上高が11位だったが、評点Yと総合得点が2位で完工高が7位となっている。
4位以下は栗原工業、かんでんエンジニアリング、ヤンマーエネルギーシステム、エネゲート、ダイヘン、中央電設、東海電設が上位10位。11位以下はクリハラント、朝日エティック、住友電気工業、三社電機製作所、浅海電気、カワサキマシンシステムズ、野里電気工業、関電ファシリティーズ、八千代電設工業、ダイハツディーゼルがトップ20となった。
〜売上高と完工高、1位はそれぞれ桁違い〜
売上高別、電気平均完工高別では、売上高のトップは住友電気工業。3兆円越えで他社を大きく引き離している。完工高のトップはきんでんで、こちらも3904億円と際立っている。
2位以下を見ると、売上高ではきんでん、立花エレテック、住友電設、ダイヘン、泉州電業、かんでんエンジニアリング、栗原工業、ヤンマーエネルギーシステム、ダイハツディーゼルがトップ10を構成。完工高では栗原工業、住友電設、クリハラント、かんでんエンジニアリング、西日本電気システム、パナソニックEWエンジニアリング、浅海電気、住友電気工業、野里電気工業が上位10位となった。
経営状況について、評点Yはヤンマーエネルギーシステム、パナソニックEWエンジニアリングが1400点台の高得点。寺崎電気産業、エネゲート、三社電機製作所、きんでん、住友電設、ダイヘンが1300点台。1200点台は12社だった。
〜経営状況の総合得点 72%が400点以上の安定企業〜
経営状況総合得点(800点満点)は高いほど経営は安定しており、800点満点中400点以上で経営健全度が安定しているとみなす。今回調査対象とした企業では、700点以上が2社、699〜650点が8社、649〜600点は65社。599〜400点は649社、400点未満は275社だった。
総合得点のトップ3はヤンマーエネルギーシステム、パナソニックEWエンジニアリング、三社電機製作所。売上高別のランキングでも全体の上位にランクインしている。この他、平均完工高10億円以上の企業で600点以上をマークしたのはエネゲート、きんでん、住友電設、栗原工業、東海電設、中央電設、かんでんエンジニアリング、ダイヘン、朝日エティック、関電ファシリティーズ、浅海電気、クリハラント、八千代電設工業、野里電気工業。
※1 @純支払利息比率A負債回転期間B総資本売上総利益率C売上高経常利益率D自己資本対固定資産比率E自己資本比率F営業キャッシュフローG利益剰余金
※2 5月31日までにCIICのホームページで取得可能な企業
取材協力・JME