坂田信行氏が、2023年度の国土交通大臣表彰、建設事業(不動産業関係)功労者に輝いた。多年、宅地建物取引業に精励し、関係団体の役員として地方業界の発展に寄与した功績が称えられた。受賞の喜びと、宅地建物取引業の課題やその使命についてうかがった。
◆決意 受賞については「表彰を受けて初めて、名誉なことだと実感した」と感慨深げな様子。また「これからも精進を重ね、がんばっていきたい」と語気に力を込め、決意を新たにしたと語る。
◆担う 「宅地建物取引業協会のシンボルであるハトマークを誇りに、安心・安全をモットーにし、良質な住まいの提供に努めている」といい、受賞を機に、さらなるイメージアップにつながることを期待する。また「われわれは衣食住の住を担い、地域に不可欠な存在」と自負する。「利用者が売買しやすいよう、物件の需要と供給のバランスをとりながら、要望に応えたい」と、責務を担う意欲に燃える。
◆連携 「2026年には中部縦貫道が開通する。企業誘致や、移住者の増加が望める大きなチャンス」と期待を込める。課題については、家屋や土地などの相続や空き家対策など。諸問題の解決の糸口は「行政との連携にある」と考える。「例えば、空き家の相続登記の際に、売買の意思を確認し、宅建協会へつなぐなど、一歩踏み込んだ対策やシステムが構築されれば」と、協会からもアイデアを提案したいと考える。県内の各市町と意見交換会を開催し、いっそうの協力体制を強化したい意向。
◆貢献 福井県は、自然が豊かで教育にも熱心。「「住んで良かった」と、住民の笑顔があふれる町づくりを推進するため、行政をはじめ国政にも要望をし、連携を取りながら共に開発をすすめていくことが、県民への貢献につながる」と将来の展望を力強く語った。
さかた・のぶゆき
60歳 サカタ不動産代表取締役
福井市花堂中在住
【履歴】
大阪学院大学中退
福井県警入庁
2004年サカタ不動産設立
〈関係団体役員〉
福井県宅地建物取引業協会副会長
福井県宅建政治連盟会長