京都府は14日、府所有の元東山技能センターと隣接する西日本旅客鉄道梶iJR西日本)所有のJR西日本ゲストハウス等の土地・建物について、最も優良な提案を行った事業者に売却するにあたり、公募型プロポーザルで公告した。
両者の土地・建物を合同で売却するもので、プロポの事務は府が一括して行う。
対象の土地は、元東山技能センターが京都市東山区五条橋東西大谷前東入白糸町570−4、570−5、570−11の敷地950・81u(実測面積)。土地の形状は逆L字形。用途地域は第2種住居地域で建ぺい率が60%、容積率が200%。高度規制は12m第2種高度地区。その他規制は歴史遺産型美観地区(一般地区)等。
JR西日本ゲストハウス等の土地が京都市東山区五条橋東西大谷前東入白糸町570−2の敷地987・86u(実測面積)。土地の形状は不整形。用途地域は第2種住居地域で建ぺい率が60%、容積率が200%。高度規制は12m第2種高度地区。その他規制は歴史遺産型美観地区(一般地区)等。
昭和63年4月に用途廃止した元東山技能センターの建物は、@本館がRC造2階建、延301・24u(建築面積145・25u)A作業場が軽量S造2階建、延133・25u(建築面積101・30u)B実習場がRC造一部W造2階建、延540・68u(建築面積290・94u)C宿直室がブロック造平屋建、7・29u(建築面積7・29u)D便所がW造平屋建、4・46u(建築面積4・46u)で、総延床面積は986・92u。
JR西日本ゲストハウス等の建物は、@保養所1がS造3階建、延458・68uA保養所2がRC造地下1階地上2階建、延354・57uで、総延床面積は813・25u。
プロポで提案を求める内容は、当該物件を活用する事業(施設整備計画及びその施設で行う事業等)を提案すること。ただし、その提案の中に京焼・清水焼と関わりが深い立地特性を活かし、京焼・清水焼をはじめとする京都府の伝統産業の振興に資する取組を含めること。
資格要件によると、応募者は提案事業の実施において、以下の業務を行う能力を有すること(ア・当該物件の売買契約の締結及び当該物件の所有、イ・当該物件に新たに建設する施設の所有、ウ・当該物件及び上記イの施設を活用した事業の運営、エ・その他提案事業に必要な業務)。応募者の構成は、単独の法人又は複数の法人により構成されるグループであること(法人とは日本国内で商業・法人登記をしている者をいう)等。
売却の条件は、売買契約締結の日から10年間は提案した内容に基づき事業を実施すること。購入者は売買物件の引き渡し後、購入者自らの負担により、売買物件上に存在する建築物を解体すること。売買契約締結日から1年以内に提案事業に係る工事等に着手することとする。
最低売却価格は29億8000万円。
現地見学会は8月1日に開催(要申込み)。参加申込書等の提出は9月15日まで。プレゼンテーション及びヒアリングは11月上旬、評価・選定結果の通知は11月下旬、各土地・建物保有者と売買契約締結は12月を予定。
問い合わせは京都府商工労働観光部染織・工芸課(рO75−414−4869)。