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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/07/14

【群馬】県東部農業は緑町地区で区画整理工


県東部農業事務所農村整備課は太田市緑町地区の区画整理工5・9haについて、3工区1工事を3・9ha、3工区2工事は2・0haでそれぞれ発注を計画している。また、支線道路1工事を道路工400mで予定しており、9月中に全ての工事について発注を行う見込み。同地区におけるこれまでの発注方式と同様に一般競争入札が濃厚となる。なお、建物事前調査は8月ごろ委託する。
緑町地区は農地整備事業として実施。約22haを対象としたほ場整備を進めている。22年度補正予算と23年度予算で確保した事業費2億100万円で計5・9haの区画整理を計画している。第3工区1工事の工事内容は整地工3・9ha、用水路工700m、排水路工300m、2工事で計画する内容は整地工2・0ha、用水路工400m、道路工200mとなる。また、支線道路1工事は、既存舗装道路の拡幅を400m計画している。
22年度はこれまでに4・4haを対象とした第2工区1工事を石橋建設工業(太田市)、第2工区2工事は3・8haで小林建設工業(太田市)が担当した。なお、21年度に発注した工事としては第1工区1工事を小林建設工業、第1工区2工事については岩崎工業(太田市)が担当した。
同事業は、さくら工業団地北東側に広がるエリアが対象となっており、受益面積は約22ha。現況は水田21・6ha、畑地0・9ha。いずれも不整形の小区画という状況。同地区全体で25年度の完工を目指しており、26年度に換地処分、登記まで完了させる。
工事は畦畔を除去し、ほ場の大区画化を図る。一部段差が生じる箇所は20pの作土厚を確保するため、表土剥ぎ取り工法により整地する。
農道は現況幅員約1・8mの支線道路を拡幅する他、新規整備も実施。路面は砂利敷きとし、幅員構成は車道部約4m、路肩0・5m×2で計画している。
水路の一部は素掘りの用排兼用水路となっており、ベンチフリュームなどを使用して用水と排水を分離した再編整備により、安定した用水供給並びに排水機能の向上を図る。用水路の整備延長は、約2500mを予定している。幅300oまたは400oのベンチフリュームを採用している。排水路は約4300mを計画、300o〜1600o×300o〜1000oのU字溝を敷設する予定となっている。
道路との交差部について、ボックスカルバートなどを敷設するとしている。
同地区のほ場整備は農業競争力強化農地整備事業で行う。農地を集約し、農家1戸あたりの経営規模を0・2haから1・6haへ拡大。営農効率を向上させるほか、高収益作物の導入へ向けた基盤を作る。