建通新聞社
2023/07/14
【大阪】万博大阪パビリオン推進委員会 総会開催
2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会は7月11日、市内で総会を開いた。総会の後には、大阪ヘルスケアパビリオンのロゴマークの発表、「ガンダムパビリオン」を展示するバンダイナムコホールディングス(HD)との連携協定締結式、出展企業による各テーマの公表が続けて行われた。
総会では、委員会の会長に吉村洋文大阪府知事、会長代行に横山英幸大阪市長が選任され、22年度の決算が承認された。また、パビリオンのロゴマークや、パビリオン間の連携、ヘルスケアパビリオンの出展内容や工事の進捗状況を報告。
工事の進捗状況では、着工後の様子を写真と動画で説明し、工事が順調に進んでいることを強調。現在は掘削工と基礎工を進めており、9月下旬から躯体工事に入る。11月から外装・内装工事などに取り掛かり、24年10月の完成を目指す。施工は竹中工務店が担当。
総会後にはロゴマークを発表。応募総数320件の中から、デザイナー・アートディレクターの池田和弘氏によるデザインが選ばれた。パビリオンの鳥の巣のような外観や、テーマREBORN≠ゥら連想させる「タマゴ」と、大阪(OSAKA)の「O」を組み合わせた形。水色・青色・緑色の色彩で、水都・大阪や街のみどりを表現している。
バンダイナムコHDとの連携協定も締結し、バンダイナムコエンターテインメントの藤原孝史チーフガンダムオフィサー兼常務が、ロゴマーク色に着色したガンダムのプラモデルを委員会に贈呈した。
市は「ガンダムパビリオン」以外でも、大阪ヘルスケアパビリオンのテーマや展示内容に親和性のあるパビリオンや近隣パビリオンとの連携を検討している。
また、ヘルスケアパビリオン内の出展ブースに参画する企業17社がそれぞれの出展テーマを発表した。このうち、全日本不動産協会のテーマは、子どもたちを魅了するwell―beingな未来の共助のスマイ。コンペティションで応募した空間デザインのなかから、日本を代表する樋口真嗣映画監督率いる審査委員らが作品を選定し、「ミライREBORN不動産(仮)」というVR展示室で3DCGを用いて展示する。
会長に再任した吉村知事は「大阪の技術、サービス、チャレンジ精神など大阪の未来が見られるもの、次の世代に成長する大阪をバトンタッチできるような、次の未来を夢見てもらえるようなものにしたい。建設工事が始まっている中、出展内容の具体化に向けた議論を加速させる時期だ」と開催まで2年を切った万博への思いを話した。