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　石英ガラス製品製造などのヒメジ理化（兵庫県姫路市夢前町杉之内17　赤錆充代表取締役社長）は、福島県田村市の東部産業団地に「グリーンガラス製造工場」の新設を計画し、11月ごろの着工を目指し施工者選定を進めている。13日には田村市と企業立地に関する基本協定を締結した。
　東部産業団地は、国の福島再生加速化交付金を活用し、田村市常葉町山根地区の国道２８８号沿い約42�fを開発した企業用地。このうち同社はＢ区画約９・１�fを賃借する。
　今回の計画は、Ｓ造平屋一部２階建て、延べ約１万１０００平方�bの半導体製造装置用石英ガラス製品製造工場、およびトレーラーなどの車庫延べ約１５００平方�bを建設する。さらに、自家消費型太陽光発電設備（出力３０００〜４０００�`�h）、「グリーン水素」の水電解プラント（年間製造量約７００万立方�b）を併設し、太陽光と地下水を活用して製造した二酸化炭素を全く排出しないグリーン水素を石英ガラスの加工工程に利用する。完成は２０２４年12月を予定している。
　建築工事、太陽光発電など設備工事の施工者は別個に選定を進めており、早ければ８月にも決定したい考え。設計者については現時点で非公表。
　田村市役所で行われた基本協定締結式では、赤錆社長と白石高司市長が地元雇用などに関する基本協定書に調印した。赤錆社長は「グリーンガラスの製造を通じ、福島の発展に貢献していきたい」と意気込みを語り、白石市長は「原発事故からの復興につながる重要な事業ととらえている」と立地を歓迎した。

　提供：建設新聞社