能代市商工労働課は、県が計画する再エネ工業団地の候補地である旧能代西高等学校跡地(真壁地字上野193)へのアクセス道路を整備するため、概略設計を公告した。開札は28日。参加資格には、県内に本店を有し土木コンサルで登録しているほか、元請けとして同種の履行実績が求められている。業務では、西高跡地に繋がる朴瀬落合線と真壁地上野線の2路線で幅員や路盤などを調査・検討し、アクセス道路として使用する1路線を選定する。
西高跡地へは、県道常盤峰浜線との交差点から朴瀬落合線が西に1.9km、県道富根能代線(真壁地バイパス)との交差点から真壁地上野線が北に1.3kmでつながっている。2路線とも現状では幅員が狭く、トラックなどの大型車両の通行に支障があるため、拡幅について検討する。また、現地踏査などをもとにアクセス道路として適切な道路線形を選定し、概略設計を行う。
再エネ工業団地の整備では県が造成や団地内道路の整備など、市が団地へのアクセス道路や団地内に供給する水道などを整備する方針。県は、7年度までに能代科学技術高校の農場として使用されている畜舎・鶏舎・堆肥舎を除いた建物を解体するとしており、設計を汎・トクミツ設計JVに委託している。敷地造成や立木伐採などの設計は、7年度以降に実施する予定。
市が行うアクセス道路の工事は、9年度からを予定し、10年度中の完成を目指す。6月定例会の一般質問で、付近に県立能代支援学校や市立東雲中学校などがあり、「再エネ団地の整備により交通量の増加や通学への影響などが考えられる」として周辺道路の新設や既存道路の拡幅などが求められたが、市は「まずは既存の路線を団地へのアクセス道路として選定し、進出する企業の規模など状況に応じて、住民の安全確保のための整備を検討する」としている。
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秋田建設工業新聞社