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　北陸地方整備局金沢河川国道事務所は、２０２３年度における砂防・地すべり対策事業（２２年度補正予算含む）として砂防事業に１７億４０００万円、地すべり対策事業に９億円の合計２６億４０００万円を投入する。
　実施個所は（１）「甚之助谷上流砂防堰堤群（緊急対策）」（２）「柳谷中流砂防堰堤群（緊急対策）」（３）「赤岩砂防堰堤群改築（緊急対策）」（４）「別当谷砂防堰堤群上流域改築」（５）「中ノ川砂防堰堤群改築」（緊急対策）（６）「尾添川第３号砂防堰堤」（７）「尾添川第１号砂防堰堤改築」（８）「猿花上流砂防堰堤」（９）「中山小谷砂防堰堤（緊急対策）」（１０）「甚之助谷地区地すべり対策（緊急対策）」。
　甚之助谷上流砂防堰堤群改築は昭和初期に建設された階段式石積み砂防堰堤群（第１１号、第１２号、第１３号、第１４号、第１５号）を保全・強化するのが狙い。前年度から第１４号に着手しており、進ちょくを図る。
　砂防堰堤４基（第３３号、３４号、３５号、３６号）を新設する柳谷中流砂防堰堤群整備事業（０９年度〜）は、第３３号、第３６号、第３５号が施工済み。２３年度は施工中の第３４号を継続する。
　赤岩下流砂防堰堤、赤岩第２号砂防堰堤、赤岩砂防堰堤を補強する赤岩砂防堰堤群改築（１０年度〜）では、これまでに赤岩下流砂防堰堤、赤岩第２砂防堰堤のスリット化が完了。２３年度は風組により「Ｒ４赤岩砂防堰堤改築他工事」を展開する。
　砂防堰堤群６基の嵩上げなどを行う中ノ川砂防堰堤群改築（１３年度〜）は２３年度、工事用道路補修などに取り組む。
　尾添川第３号砂防堰堤は、北陸電力尾口発電所の上流に砂防堰堤を新設する内容。２３年度には工事用道路を整備する。
　尾添川第１号砂防堰堤改築は、既設砂防堰堤の機能強化、保全を図るのが目的。２３年度に工事用道路整備に取り掛かる。
　猿花上流砂防堰堤改築は、尾添川にある既設砂防堰堤（堤高１２・０メートル、１９８１年完成）の嵩上げ、腹付けにより機能向上を図る。２３年度は第２四半期に「Ｒ５猿花上流砂防堰堤工事」を一般競争入札により発注する。
　尾添川右岸の中宮地区に位置する４８世帯を砂防堰堤により保全する中山大谷・小谷地区土石流対策事業（１７年度〜）は２３年度、竹腰永井建設により「Ｒ４中山小谷砂防堰堤工事」を進める。
　甚之助谷地区地すべり対策事業では２３年度、「甚之助谷地すべり対策排水トンネル４期（索道撤去）工事」に乗り出す。工事資材運搬などに使用していた上下２本の支柱からなる索道と上下２カ所の基地を撤去する内容で、第２四半期のＷＴＯ適用一般競争入札に照準を合わせて準備を進めている。