四街道市は、ごみ処理施設または中継施設の建設に向け、計画地の吉岡地区の理解を得た上で、総合的な評価により整備手法を決定する。その後、基本構想・基本計画策定業務を総合評価落札方式によりコンサルタントへ委託する。概算事業費は、市単独で新設した場合、27年間の稼働で621億円、同42年間の稼働で806億円。民間にごみ処理を委託し、中継施設を新設する場合、27年間の稼働で614億円、同42年間の稼働で857億円と概算した。
概算事業費の算出に当たっては、建設費・用地費・調査費・設計費といった項目ごとに、資料や他の事例などを考慮した。
2021年9月公表の「一般廃棄物処理基本計画(中間見直し)」では、新たなエネルギー回収型廃棄物処理施設の規模を約76t/日、マテリアルリサイクル推進施設の規模を約13t/日とした。
整備手法については、整備に要する期間・概算事業費・財政負担・実現性を踏まえ「市単独でごみ処理施設を新設」「広域処理として新規の事務組合を設立し、ごみ処理施設を新設」「民間委託でごみ処理を行い、ごみ運搬の効率化を図るため中継施設を新設」の3案を検討している。
整備手法の決定後、施設整備条件などに変更が生じる場合、施設整備基本計画を再検討し、付帯施設を含め、整備可能な施設の設置を目指す。
クリーンセンターは、山梨2002に所在。敷地面積は2万1815・93u。主な建物は▽工場棟=S造およびRC造地下2階地上5階建て、延べ床面積5697・28u、1992年完成▽管理棟=S造2階建て、延べ床面積892・57u、92年完成▽計量棟=S造平屋建て、床面積19・5u、92年完成▽倉庫=S造平屋建て、床面積135u、97年完成。
クリーンセンターが稼働から約30年経過していることを踏まえ、吉岡677―1地先に次期ごみ処理施設の整備を計画していた。しかし、建設用地と隣接地の間にあったくぼ地の埋め立てを行ったところ、基準を超えるフッ素および化合物が検出されたため、事業を中断した。