県土整備部の各発注機関から「建設キャリアアップシステム」(CCUS)活用モデル工事が発注されている。八頭県土整備事務所を除いて4機関が調達公告を済ませており、7日には鳥取県土整備事務所で開札があった。
同部は今年度からモデル工事5件を試行。技能者の適正な評価と待遇改善につなげ、人材を確保する狙い。
対象工事は「土木一般」予定価格4000万円以上(A級)。入札時にCCUS利用の誓約書を提出すれば、簡易評価型総合評価の施工能力点数に0・5点を加点する。
主な加点要件は、元請けの技能者1人以上の登録と、下請け1社以上の事業者登録。それぞれ就業履歴1回以上の蓄積が必要になる。
モデル工事は事業者登録を終えている業者、モデル工事から新規に登録する業者も加点対象。
加点受注した業者に対し、同部は「8月下旬に(運営元)建設業振興基金から担当者を招いて登録方法の説明会を開きたい」(県土総務課)と話しており、このほかカードリーダーの購入費やカードタッチ費用を補助するなど支援策を用意している。試行工事は次の通り。
▼県道鳥取河原用瀬線(中河原橋)耐震補強工事(補助橋補修)(鳥取市槇原)=7月7日開札6000万円級
▼土師川河川維持修繕工事(智頭町慶所)=近く発注5000万円級
▼北条川放水路環境再生工事(1工区)(北栄町弓原)=7月13日開札6000万円級
▼町道中山インター線(甲川渡河橋)橋梁下部工事(P1橋脚)(交付金代行)=7月27日開札9000万円級
▼山ノ神谷川砂防堰堤工事(堰堤工)(江府町武庫)=7月20日開札8000万円級
日刊建設工業新聞