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建設新聞社
2023/07/10

【東北・岩手】釜石市新市庁舎の優先交渉権者は大林組JV

 釜石市は、総合評価落札方式により選定を進めていた「釜石市新市庁舎建設(建築主体)工事」の施工者について、大林組・八幡建設・山元JVを優先交渉権者等として決定した。
 ほかに戸田建設・山ア建設JVが入札参加申請書を提出。先月14日の開札での入札価格は、大林組JVが35億5600万円、戸田建設JVは43億3890万円。戸田建設JVは予定価格を超過したため失格となった。同24日にプレゼンテーションを実施。その後の第3回選定委員会を経て選定に至った。
 審査総評では、市内企業である構成員との連携方法や地場企業への下請け・発注を優先する体制の構築など、具体性が認められる提案があり、特に地域貢献評価での委員の評価が高かった。また、委員からは応札額が予定価格と同額のため、設計図書などの内容を変更する提案を積極的に行い、経費を削減しながらの施工を希望する意見もあった。
 同市では、市庁舎の課題である耐震性能の不足や施設・設備の老朽化、窓口の分散などを解消し、防災拠点、災害復旧復興拠点として災害発生後も機能の維持が可能な新市庁舎を同市天神町33の1地内の1万1757・92平方bに建設する。
 施設は庁舎棟(SRC一部RC一部S造5階建て、延べ8007・45平方b)、車庫棟(RC造2階建て、延べ748・6平方b)などで構成。駐車場は車いす使用者用3台を含む107台とする。基本・実施設計は佐藤総合計画東北オフィスが担当した。
 建築主体の工事内容は、庁舎建設、外構、構内道路一式。今月中旬に仮契約を締結後、議決後に本契約とする。工期は議決日から24カ月間。
 電気設備、機械設備は条件付一般競争入札により公告済み。申請書を先月27日で締め切っており、入札は今月13日9時30分から行う。

 提供:建設新聞社