県湖東土木事務所は、彦根市野田山地先の1級河川「早川」において、荒廃している渓流の安定化を図る目的で砂防事業として計画している渓流保全工の整備について、21年度に完了した詳細設計、22年度委託・完了の用地測量に続き、23年度は補償調査業務を委託し用地取得に取り組む。取得が順調にいけば、24年度にも両側護岸工事などの初弾工事を発注・着工し、26年度までの3ヵ年をメドに両側護岸による渓流保全工整備を完了したい考えだ。
23年度は早川単独通常砂防補償調査業務を委託し(担当・林設計事務所)、3000平方b規模の立木調査を実施。期間は9月29日まで。22年度は用地測量をアーステック(長浜市)に委託し完了している。詳細設計は21年度、浜エンジニアリング(長浜市)が担当し、1級河川「早川」の砂防指定区域となっている延長約450bの範囲で、河川の両側における護岸工事の実施に向けた設計を行い完了した。
「早川」の砂防指定区域となっている現地は、法面が概ね「土羽」で成型されており、荒廃している渓流の安定のため効果的な対策工を検討するため20年度に予備設計を日本工営滋賀事務所(大津市)に委託、施工性、経済性、周辺環境との調和などを総合的に判断し、河川の護岸工を最も適した手法として渓流保全計画を決定した。
提供:滋賀産業新聞