和気町は、若草団地の改修と増築工事を早ければ7月に指名競争入札で発注する。これに向け、随意契約した花田建築設計事務所(和気町)で設計を進めている。
計10戸のうち4戸の長屋を改修、増築し、6戸の一戸建てを解体する。2023年度は改修と増築工事の他、解体する住宅の入居者の引っ越しを秋に完了させた後、別途で解体工事の発注を行う予定。引っ越し手数料、長屋改修工事費、増築工事費、解体工事費、電柱支障移転補償金として当初予算で3191万円を手当てしている。
若草団地の規模は長屋が木造平屋4戸(1戸当たり32平方b)、一戸建てが木造平屋38平方bが6戸で、間取りはいずれも3DK。長屋の4戸全ての改修を行うとともに、長屋の南側部分に10平方bのプレハブ建物を3戸増築する。所在地は矢田426。
若草団地は1967〜68年の建築で、完成から54〜55年が経過しているため、耐用年数の30年を超過し、老朽化が著しいことから空き家が増加しており、一戸建ての住宅を解体し、その受け皿となる長屋の改修、増築を行う。2022年度に住民への説明を開始し、23年4月に事業に着手した。
解体する一戸建て住宅は6棟延べ228平方bで、指名競争入札で第4四半期の発注を予定している。敷地全体の面積は約2100平方b。跡地利用については分譲宅地として売却予定だが、詳細を今後検討していく。
単年度事業として進め、23年度内に改修と増築、解体を全て完了させる予定。解体対象の一戸建て6戸のうち、3戸に入居者がいるため、長屋の方へ住み替えを行う。長屋4戸のうち1戸にも入居中者がいる。事業完了後の若草団地は1棟計4戸の長屋のみとなる。
町内には他に石生団地、朝日団地、宮田団地、日笠団地、米沢団地、父井団地、塩田団地、長楽団地の8つの町営住宅があるが、現段階で改修などは予定していない。
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提供:建通新聞社」