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日刊建設タイムズ社
2023/07/10

【千葉】アクア6車線化望む/新湾岸道で早期具体化推進/高規格道の会議結果を報告/県議会 県土整備常任委

 6月定例議会の県土整備常任委員会が7日、県庁議会棟4階第8委員会室で行われた。池口正晃・県土整備部長は諸般の報告として、第1回新湾岸道路検討会準備会、第1回東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会、第1回首都圏中央連絡自動車道(圏央道)大栄・横芝間連絡調整会議などの結果を説明した。宇野裕議員(自由民主党千葉県議会議員会)は、高規格道路の整備に関して「交通需要の増加に備えた丁寧な検討が必要」との見解を示し、「東京湾アクアラインの6車線化のほか、新湾岸道路や東京湾口道路の早期具体化を強く推進してほしい」と要望した。
 横田彰洋・道路計画課長は、新湾岸道路における今後の整備プロセスについて「ルートと構造の具体化を進め、妥当性の確認・検証を行い、早期事業化に向けて沿線市や地域住民とコミュニケーションを図っていく」と話した。
 東京湾アクアラインに関しては、22日から2024年3月31日にかけて「時間帯別料金」の社会実験を実施。結果を基に効果の調査・分析を進めていく。
 圏央道大栄・横芝間では、機能補償道路(跨道橋)工事の入札不調などが発生。連絡調整会議において、24年度の開通が困難であることが示された。
 小学校における通学路の一斉点検抽出結果に基づく安全対策の進捗状況について、709か所のうち、646か所で完了したと報告。残る63か所の状況に関する山本義一議員(自由民主党千葉県議会議員会)の質問に対し、花岡信明・道路環境課長は「交差点のコンパクト化など5か所を整備中」と説明。そのほかの58か所については「用地取得が必要な箇所であり、地権者との交渉を進めていく」と述べた。
 
跨線橋建設など/全会一致で可決
 
 請負契約締結と条例の制定の2議案が全会一致で可決された。
 「習志野都市計画道路3・3・3号藤崎茜浜線と東日本旅客鉄道線及び京成電鉄線との交差部における跨線橋の工事等の施行に関する委託(上部工)」の請負契約締結の相手方は、東日本旅客鉄道。工期は24年3月31日まで。契約金額は14億2062万6000円。
 丸山慎一議員(日本共産党千葉県議会議員団)が契約金額の妥当性について質問。答弁に立った齊藤博美・道路整備課長は「一般県道船橋行徳線妙典橋整備事業の1u当たりの単価と比較したところ、約10万円の差額であったが、資材や労務単価の高騰を踏まえると妥当」と説明した。
 また、二級河川一宮川流域の治水対策を強化するため、住民や企業による雨水貯留浸透施設の設置が促進されるよう、特定都市河川浸水被害対策法に基づく雨水貯留浸透施設などの標識の設置に関する条例を制定する。施行予定日は、10月1日。
 古谷野克己・河川整備課長は、期待する効果について「水害に強いまちづくりを推進するとともに、耕地の宅地化や太陽光発電装置の設置が促進される」と応じた。k_times_comをフォローしましょう
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