日本工業経済新聞社(群馬)
2023/07/07
【群馬】県道苗ヶ島飯土井線で橋梁下部工2件発注
県前橋土木事務所と県伊勢崎土木事務所が共同で進めている県道苗ヶ島飯土井線バイパス新設事業で、本年度は神沢川を跨ぐ橋梁の下部工2基を発注する。各事務所で1基ずつの発注となり、伊勢崎土木が所管する左岸側の橋台が8月以降、前橋土木の右岸側は9月ごろに工事を一般競争入札で公告する。また、前橋土木からは道路改良工の発注も予定。9月ごろの公告を見込んでいる。
同事業は、県道苗ヶ島飯土井線と国道17号上武道路の飯土井町交差点から南進し、前橋市と伊勢崎市の境となる神沢川を跨ぎ北関東自動車道の波志江スマートインターチェンジにつながる伊勢崎市道(伊)1−504号線に接続するまでの約700mでバイパスを新設するもの。飯土井町交差点から神沢川までの約500mは前橋土木、残る約200mが伊勢崎土木の所管となる。
今回下部工を発注する神沢川を渡す橋梁は、延長24・3m、幅員10・25mのプレストレストコンクリート橋。歩道は下流側へ2・5m分確保する。上部工はプレテン式PC単純T桁。橋台は2基共にも逆T式となる。
橋台の規模は前橋土木が所管する右岸側が高さ5・5m。杭基礎はφ1200o、延長11・5mのものを8本設置する。
伊勢崎土木が所管する左岸側は高さ5・7m。基礎杭はφ1200o、長さ12mで6本打設する。
上部工については、来年度以降に伊勢崎土木からの発注となる。設計は高崎測量(高崎市)が担当した。
また、前橋土木から発注となる道路改良については、約65mを対象に工事を計画。車道部は路床工(置換工)と下層路盤工まで、歩道部はフィルター層と路盤工を実施する。この他、側溝の敷設工事もあわせて行う。道路設計はオウギ工設(前橋市)が作成した。
両事務所ともに2022年度に工事へ着手。前橋土木管内では、飯土井町交差点付近から西側での改良工事を大沢組(前橋市)が実施。伊勢崎土木側では、伊勢崎市道との交差点付近での工事を日正重機建設(伊勢崎市)が実施している。
来年度以降は、橋梁上部工と道路改良工事が各事務所管内で残っており、用地買収の進捗を見ながら順次工事を進めていく。