高知県高知土木事務所は、国府川支流二支の大谷川地震高潮対策工事に着手した。予算次第だが2028年度ごろまで順次延伸工事を発注していく。
当面、施工するのはすでに設計ができている高知東部自動車道からJR土讃線までの区間。初弾として遊水池の北西側延長180bのうち約80bに着手したもので、残る約100bの工事をできれば23年度補正予算で発注したい意向。この部分は着手済み部分と同様に深さ17・5bの矢板約200枚を打設して天辺に笠コンクリートを被せていく。
自動車道東側の本川部分の延長は、引き続き25年度からの4カ年程度で施工していく方針で、規模は両岸合計で約600b。矢板の深さは場所により異なるが、遊水地と同様に施工し地震時の液状化による堤防沈下の軽減を目指す。工事場所は高知市一宮南町。
JR線路より上流側については、一宮東小学校付近までの延長約500b区間は補強が必要と判断しており、引き続き対策工事を進める見通し。
提供:建通新聞社