建通新聞社
2023/07/07
【大阪】大阪府 中之島GATEにぎわい施設整備をbiidに
大阪府は、中之島GATEのにぎわい施設整備・管理運営などを行う事業者の公募を行い、biid(神奈川県藤沢市)を優先交渉権者に決定した。2023〜24年度に船着き場、にぎわい施設の整備工事を行い、万博が開幕する25年4月13日までの開業を目指す。
レストラン運営やクルーズの実施、地域と一体となったイベントの開催などにより、水辺のにぎわい創出と舟運の活性化を推進。この他、地域の活性化に資する内容、さらに水都大阪の新たな拠点になることが期待できる点や空飛ぶクルマのポートの運用を目指すといった先進的な提案が評価された。
事業の必須コンセプトは@ベイエリアと水の回廊周辺の観光名所をつなぐ乗り換えターミナル機能A飲食や買い物などが楽しめるにぎわい機能B歴史的価値の保存と活用―の3点。その他、係留施設の整備、水辺の景観に配慮したデザイン、地形を生かしたアウトドア体験機能の配置、アートと水辺の融合空間などの実現を目指すこととしている。船着き場2バースとスロープ2カ所の整備は府が行う。
事業範囲は、淀川左岸に位置する大阪市西区川口2ノ54ノ1地先の堤内地約4600平方bと入堀約3300平方bの他、府が整備する船着き場、事業予定者が自ら設置する係留施設などの流水面も含む。地下鉄阿波座駅から徒歩約14分の立地で、用途地域は準工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)。
府では、事業予定地を海と川の結節点と位置付け、海船と川舟の乗り換えターミナルとなる中之島GATEの整備を進めている。2025年大阪・関西万博の来場者を船で市内の観光拠点に誘客することで、水都大阪の魅力を発信し大阪観光の一つとして成長させることが目的だ。