船橋市は、中央公民館と市民文化ホールについて早ければ2025年度に大規模改修に着手し、閉館した上で工事を進め、27年度の供用を目指す。工種や工事内容に応じた分離および段階的な発注を視野に入れている。大規模改修の対象は、外壁、屋上防水、特定天井、舞台機構、トイレ、バリアフリー設備、電機設備、給排水衛生設備、空調・換気設備など。
5日には「中央公民館・市民文化ホール大規模改修工事設計業務委託」の一般競争入札を公告した。16年度に実施した「中央公民館・市民文化ホール外壁・屋上防水および特定天井その他改修工事基本設計委託」を基に、実施設計を取りまとめる。19日から24日まで入札書の提出を受け付け、26日に開札する。委託期間は24年10月31日まで。予定価格は5154万6000円。
業務内容は、実施設計に関する標準業務、積算、透視図作成、工事費概算書の作成、概略工事工程表の作成、再エネ・省エネ設備の導入検討、住民説明会の実施、工事分析表の作成、アスベスト調査45か所および調査報告書の作成など。
基本設計から年数が経過し、改修計画の一部に取り止めおよび変更があることから、再度、改修内容の確認を行う。
トイレは、多目的トイレおよびベビールームを増設するほか、和式便器を洋式化する。
空調は冷温水機による中央熱源方式を採用しているが、コストダウンを図るため、EHP、GHP、冷温水機など空調方式の比較を行う。
工事に伴う閉館中も、施設内で職員が業務を行うことが想定されるため、工法の選定や仮設設計を行う必要がある。
中央公民館・市民文化ホールは、本町2―1775―2に所在。敷地面積は4679・22u。
建物はSRC造7階建て、延べ床面積5660・44uの公民館棟と、SRC造4階建て、延べ床面積4407・56uの市民ホール棟で構成され、エキスパンションジョイントで接続されている。ともに1977年の竣工。