県県土整備部は、二級河川養老川に設置されている高滝ダムのさらなる堆砂対策として、養老川水系万田野川に貯砂容量約3万m3新たな貯砂ダムの建設を計画し、2024年度の工事着手を目指している。さらに、養老川本川においても新たな貯砂ダムの配置について検討を進めている。高滝ダムでは、計画上の堆砂容量180万m3に対し、約310万m3の土砂が堆積しており、堆砂撤去が追い付いていない状況にある。
万田野川の新たな貯砂ダムは鋼製枠構造で、幅約80m、奥行き約3・2m、高さ約4・1mの計画。
概略設計は「県単河川総合開発委託(高滝ダム万田野貯砂施設設計)」として、大日本ダイヤコンサルタントが手掛けた。詳細設計は年内に委託し、年度内に取りまとめる予定。
伊豆倉雄太議員(自由民主党千葉県議会議員会)は、6月27日の6月定例議会一般質問で「高滝ダムには毎年8万m3の流入堆砂があるにも関わらず、4万m3前後の除去では一向に堆砂が減らない」と指摘し、新たな貯砂ダムの建設の必要性を訴えた。
池口正晃部長は、これに対して「ダム上流部で土砂を捕捉する貯砂ダム2基の設置や貯水池内の堆砂撤去に取り組んできたが、想定以上に土砂の流入が多く、貯水池内の堆砂が進んでいる状況にある」と説明した上で、新たな貯砂ダムの建設計画について明かした。