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建通新聞社(神奈川)
2023/07/06

【神奈川】横浜市 資源選別施設再整備を検討

 横浜市資源循環局は、▽緑資源選別センター(1993年稼働)▽戸塚資源選別センター(95年稼働)▽鶴見資源化センター(95年稼働)▽金沢資源選別センター(2002年稼働)―の四つの資源選別施設の再整備を検討する。対象施設や整備スケジュールは未定だが、本年度は基本構想の策定と基本設計図の作成を行う。委託先を選定するため、一般競争入札を7月4日に公告した。14〜19日に入札を受け付け、19日に開札する。
 参加できるのは有資格者名簿に「建設コンサルタント等の業務」で登録する企業。営業許・認可「建設コンサルタント(廃棄物部門)」の登録や、衛生工学部門と総合技術管理部門の「技術士」「一級建築士」の資格者を有することを求める。
 業務では、▽再整備に向けた基本構想の策定▽PFIなど導入可能性調査▽事業計画の作成▽施設配置計画の検討▽浸水対策工法など基本方針の策定▽設計条件の整理▽処理フローの策定▽基本設計図の策定―などを行う。履行期限は24年3月29日。
 市内には、緑資源選別センターなど四つの資源選別施設がある。市内で集めた缶・ビン・ペットボトルを選別し、再利用するための処理を行う。いずれの施設も老朽化で処理能力が低下している一方で、搬入量は増加しており処理がひっ迫している。また昨年度の劣化度調査の結果、4施設とも更新が必要との結果となった。築年数の古さや稼働時間の長さを基準に優先順位を付けて再整備を順次行う考えだ。24年度に詳細設計を行う予定でいる。
 再整備に当たり、処理フローや設備のレイアウトを最適化する。現在は、ごみ袋とペットボトルを人が選別した後、スチール缶とアルミ缶を機械で選別。最後に人がビンを色ごとに仕分ける処理フローを採用している。新たにペットボトルを自動で選別できる光学選別機を導入する計画で、この場合の最適な処理フローを検討する。
 基礎調査は建設技術研究所横浜事務所(横浜市中区)が担当した。
 各施設の概要は次の通り(@施設規模A完成B処理能力)。
▽緑資源選別センター(緑区上山1ノ3ノ1、敷地面積7377平方b)―A棟@鉄骨造2階建
て延べ1211平方bA1993年B25d/5時間(2系列)、B棟@鉄骨一部鉄骨鉄筋コンク
リート造地下1階地上3階建て延べ4570平方bA98年B35d/5時間(2系列)
 ▽戸塚資源選別センター(戸塚区上矢部町1921ノ12、敷地面積1万1025平方b)―@鉄筋コンクリート造3階建て・鉄骨造2階建て延べ5104平方bA95年B60d/5時間(2系列)
 ▽鶴見資源化センター(鶴見区末広町1ノ15ノ1、鶴見工場内)―@鉄骨鉄筋コンクリート・
鉄骨造4階建て延べ1万1511平方bA95年B50d/5時間(2系列)
 ▽金沢資源選別センター(金沢区幸浦2ノ7ノ1、金沢工場内)―@鉄筋コンクリート一部鉄
骨造3階建て延べ3355平方bA2002年B30d/5時間

提供:建通新聞社