各務原市学校建て替え方針策定委員会(鈴木賢一委員長)は6月30日、第6回委員会を開催し、6月に行った小学生向けワークショップ結果報告や基本方針の中間報告書素案などについて議論した。
同月11日に市内小学校17校の代表児童とその保護者を対象に行ったワークショップでは、教室に対する意見として、教室の広さや出入口の幅、電子黒板の反射対策などについて意見が挙がった他、机の引き出しが狭いとの意見が多く挙げられた。また、学校での理想の居場所についての意見では、教室外の共用スペースや、自然を感じられる空間、屋外のベンチなどの意見が挙げられた。結果を踏まえ委員からは、ホワイトボードの導入や黒板の更新、ビオトープの設置や維持管理などについての意見があった。
4月に行われた第5回委員会でも議論した学校給食調理場については、近隣自治体などの事例を基に、委員会案として給食センター方式を導入するとの方針を定めた。
第1〜5回までの検討内容を踏まえ策定した中間報告書素案では、教室や特別教室などの基本方針と現状と課題、整備の方向性などを明記。全体の基本理念や基本方針、体育館などの個別方針、事業推進計画などは今後の検討事項とした。
同委員会は市内全25校を対象に、今後の施設建て替えに向けた整備方針や学校施設のあり方について定めた基本方針の策定を進めるもの。事業期間は22〜24年度までの3年間。
策定業務は地域計画建築研究所名古屋事務所(名古屋市中村区)が担当している。
提供:建通新聞社