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滋賀産業新聞
2023/07/06

【滋賀】大津市 市役所庁舎の建替

 大津市管財課は、建て替えが検討されている市役所庁舎(御陵町)について、今後のスケジュールを明らかにした。移転先として皇子山総合運動公園の多目的広場と、JR大津駅・滋賀県庁舎周辺の2候補地が挙がっており、10月までに内容を取りまとめ、検証を行い、24年3月にも絞り込みを行う。24年度から候補地を決定した庁舎整備基本計画の策定に取り掛かり、市民ワークショップ(5回程度)を実施する。
 また、新たな検討として、明日都浜大津の活用についても視野に入れ、新館については、企業局を中心とした活用の検討と併せて、同局が活用する以外の床の活用についても検討を進めていく。
 現在、2候補地挙がっている皇子山総合運動公園では、都市計画変更、公園機能の代替措置として同等規模及び機能の確保、既存の公園との一体性の調査・検証し、公園と一体となった庁舎整備によるまちづくりについて検討。大津駅・県庁周辺では、庁舎整備に必要な一団の土地の確保が困難であるが、土地の確保に向けた調査を行い、他の施設との複合化や官民連携などの新しい視点からの庁舎整備によるまちづくりについて検討している。
 同市の市役所庁舎整備予算は、新庁舎棟建設費が150〜175億円、立体駐車場(300〜450台)建設費は9〜13・5億円、用地取得費(皇子山総合運動公園)7〜9億円を見込んでおり、その他に外構等整備費、既存庁舎解体・整地・公園代替整備費、アクセス道路整備費等を考慮する必要があり、庁舎移転に関連し、各種ネットワーク・システム整備費や、家具什器整備費・移転費も必要。新庁舎規模については、必要延床面積が4万平方b〜4万5000平方bで、現在の本庁舎機能を対象とする職員数、議員数の現状、将来推計、一人当たり執務面積の適正基準から算出している。
 皇子山総合運動公園の多目的広場で整備した場合のスケジュールは、24年度に基本計画とパブリックコメント、25年度から基本設計・実施設計(3ヵ年)、造成工事・新庁舎整備工事(3ヵ年以上)と見込んでおり、JR大津駅・滋賀県庁舎周辺で整備した場合のスケジュールも基本計画、パブリックコメントは24年度。25年度以降は基本計画で検討―としている。
 また、現庁舎の別館と一体化している中消防署については、びわこ競艇場の駐車場(皇子が丘3丁目)に移転する。
 なお、大津市庁舎整備検討における詳細調査等支援業務は、地域計画建築研究所(京都市下京区)がコンサル担当。

提供:滋賀産業新聞