長岡市は4日、西部丘陵東地区に進出することが決まった大森ホールディングス(埼玉県越谷市 大森利夫代表取締役)との土地譲渡契約を締結した。
この日、雲出工業団地の大森機械工業長岡工場(西陵町2674−6)で開かれた契約締結式には、同社から大森社長ら、市からは磯田達伸市長、大滝靖副市長が出席し、契約書に調印を行った。また、一同は同工場内を回り、自動的にパック詰めや梱包などを行うさまざまな包装機械が実際に作動する様子を見学。磯田市長は機械に資材などをセットすると、次々に包装された状態で出てくる様子を興味深そうに観察したり、説明に耳を傾けていた。
計画によると、同工場を西部丘陵東地区の産業ゾーンに移転するもので、さらなるシェア拡大を目指し生産体制を増強する。建設規模は組立工場が現工場の2・1倍となるS造2階建て延べ6070平方メートルで、将来的な増築にも対応できるよう拡張性も持たせる。また、事務室関連は3階建て延べ3175平方メートル、付属棟は615平方メートル。敷地面積は2万2517・46平方メートル。同社の国内工場では最大規模となる。場所はヨネックス長岡工場そばの高頭町字中山469番地19。事業費は20億円台後半を見込んでいる。なお、移転後の現工場の活用、売却などの方針については検討中。スケジュールによると、11月ごろまでに基本計画を策定、12月まで基本設計を行い、工事見積もり期間、部材手配期間などを経て2024年9月ごろに着工、25年9月ごろの完成、10月ごろの竣工式を予定している。
設計は久佳建築設計事務所(東京都墨田区)が担当する。
同社は包装用機械および包装関連機器の製造・販売において国内有数のシェアを誇っている。
なお、これにより同団地の用地はすべて分譲済みとなった。