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秋田建設工業新聞社
2023/07/03

【秋田】仁井田浄水場取水・導水施設は戸田JV/21.9億円、技術評価点上回る

 秋田市仁井田浄水場建設室が行う仁井田浄水場の取水・導水施設整備工事が6月28日に開札され、3日の秋田市工事請負業者選定審議委員会で戸田・加賀屋建設工事JVの落札が決定した。落札額は21億9,800万円。入札には落札したJVも含め計2組のJVが参加し、戸田建設のJVは技術評価点で他JVを上回って落札した。7日の正式契約を経て着工し、8年3月19日の予定工期で整備する。

 工事では雄物川に取水塔(RC造3.8m×7.3m×37.4m)を新設し、仁井田浄水場に水を引き込む導水管を敷設。取水塔は組み立て用の台船を使用した場所打ち・オープンケーソン工法で施工する。

 新浄水場側から見て堤防を越えた辺りには接合井1カ所(RC造3.7m×8.2m×19.16m)、川の手前には管理人孔1カ所(RC3.7m×8.2m×14.29m)を立坑として築造。3スパンに分け推進工法で導水管(L445.41m×2条、DIPφ900)を布設する。堤防横断部には延長75.33m(×2条)、管径1,100mmの鞘管(HP)を入れる。導水管を布設する際は、管理用の橋1基(L26.3m、W1m、鋼製)も設置する。

 また、ゲートなどの機械設備、ゲート制御盤などの電気設備、仮設岸壁や護岸・護床ブロックの設置、仮設工事用道路なども整備する。

 なお、仁井田浄水場等整備事業では プラント部分の工事を鹿島・水ingエンジニアリング・日本電機興業・日水コングループと契約しており、令和6年から基礎工事、7年度から躯体工事、8年から設備工事を進め、9年に試運転・調整を行って新浄水場の稼働を開始する予定となっている。

提供:秋田建設工業新聞社