建設新聞社
2023/07/03
【東北・宮城】宮城県が南部山浄水場小水力発電の公募プロポ
宮城県は6月30日、白石市の南部山浄水場に新設する小水力発電所の建設に向け、設計・施工一括の公募型プロポーザル手続きを開始した。件名は「南部山浄水場小水力発電施設建設工事」。提案上限額は14億円(税込み)。
参加申し込みは今月28日まで、技術提案資料の提出は8月25日の正午まで受け付ける。応募者数が5者未満の場合、プレゼンテーション審査実施通知を8月28日まで、技術資料のプレゼンテーションを9月5日に行い、9月中旬に優先交渉権者選定の結果を公表する。応募者が5者以上の場合、9月15日に書類審査結果の通知、10月5日に技術資料のプレゼンテーション審査を行い、10月中旬に優先交渉権者選定の結果を公表する。
参加資格は、2社による特定JVもしくは単体のいずれかで、JVの場合は代表者が電気工事または土木一式工事S等級、構成員は代表者が電気工事の場合は土木一式工事S等級、土木一式工事の場合は電気工事S等級。
単体の場合は、電気工事S等級かつ土木一式工事S等級など。
南部山浄水場の小水力発電事業は、白石市福岡長袋日影地内に所在する南部山浄水場で七ヶ宿ダム使用権の未利用水(ダム取水)を活用した小水力発電を行う。公募型プロポーザルにより設計当初から施工者が携わることで、民間事業者の創意工夫を最大限活用し、確実な建設計画の立案、ライフサイクルコストの縮減、工期の短縮および工事の確実な履行等を目的とする。
要求水準書によると、七ヶ宿ダムから発電用水を取水し、南部山浄水場の既設河道取水導水管(φ1500_b、延長520b)に新設する水圧管路延長630bを経て、児捨川へ放流するルートを想定し、必要に応じて既存施設の改造等を行う。
発電取水量は5万9600立方b/日、有効落差は約140b。年間発電電力量は6000㍋h時以上で、水圧管路、建屋、水車発電機、配電盤、系統連系設備などは新設する。
工期は2025年3月28日までとするが、半導体不足の影響等で工期を超える想定の場合は、技術提案でその旨を記載することとしている。
提供:建設新聞社