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　大和リースが北上市に建設する「ＴＤＫエレクトロニクスファクトリーズ北上村崎野社員寮」（仮称）の安全祈願祭が６月30日、現地で行われた。
　住居棟、共用棟合わせ計11棟を建設。住居棟は平野組の設計・施工。共用棟は施工未定、設計は外構とともに都市設計一級建築士事務所。開発は三義。外構は岡崎建設となる。
　同計画は、ＴＤＫが生産体制強化に向け、ＴＤＫエレクトロニクスファクトリーズ北上工場の敷地内に設ける新製造棟に合わせて社員寮を整備するもので、建設場所は同市村崎野21地割１２５の１ほか地内の敷地２万６６６１平方�b。国道４号に近いなど交通の便がよく、住環境に優れている。
　共同住宅となる住居棟はＡ〜Ｊ棟の10棟で構成。いずれもＳ造３階建てで、全体で延べ１万３５８７・83平方�bを予定。身体障害者用２室を含む２７９室を確保し、間取りは単身用の１ＤＫ。食堂、スポーツジム、ランドリーを備える共用棟はＳ造２階建て、延べ９８４・96平方�bを予定。施設全体では11棟、延べ１万４５７２・79平方�bとなる。
　敷地内には送迎用のバスロータリーや公園、運動場も確保する。完成は２０２４年５月を見込む。
　式典には約40人が出席。平野組の鈴木正博専務取締役事業本部長が鎌入れ、大和リースの森内潤一取締役常務執行役員営業本部長が鍬入れ、平野組の須田光宏代表取締役社長が鋤入れを行い、関係者が玉串を捧げ安全を願った。
　森内営業本部長は「安全、安心に配慮し取り組んでいく。地域のパートナーとして北上市の発展に努めたい」とあいさつ。ＴＤＫエレクトロニクスファクトリーズの林隆司代表取締役社長は「新しいコンセプトの社員寮を建てたいとの思いの中、大和リースから素晴らしい提案をいただいた。工事には細心の注意を払ってほしい」と語った。

　提供：建設新聞社