日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/07/03
【埼玉】利根川新橋、早期事業化へ大野知事が意欲
大野元裕知事は、群馬県と共同で検討している「利根川新橋」の早期事業化に向けた意欲を開会中の県議会に示した。本年度は、群馬県と現地の測量に着手。今後も道路計画を具体化するため、調査検討を推進していく意欲を表明した。
利根川により隔たれた両県間をつなぐ主な幹線道路には、国道407号刀水橋がある。上流・下流には他の橋梁も架かっているが、距離があり、刀水橋に車両交通が集中している。対策として、刀水橋より南東側で、熊谷市と群馬県千代田町を結ぶ新橋梁の検討を長く続けきた。
悲願の事業着手に向け、意欲を尋ねた鈴木まさひろ県議(自民)に対し、知事は「状況は急速に変化した」と説明。想定するルート帯にあるグライダー場の移転が検討課題の一つだったが、妻沼ゴルフ場の閉鎖を受け、移転の検討が可能になった。
新橋が完成すれば、地域間経済の発展、既存橋の渋滞緩和、代替路の確保などが図られる。