建通新聞社
2023/07/03
【大阪】大阪府警 交番など再編を実施
大阪府警察本部は、交番や駐在所の再編を進めている。6月府議会一般質問で2022年度の再編状況について向山喜浩本部長は、「8警察署の8交番を統合した」と答弁。今後再編する交番の選定方法については「治安情勢や隣接警察署、交番の位置関係を含め、大阪府下の情勢を踏まえて選定していく」と答えた。須田旭議員(富田林市・大阪狭山市・南河内郡、自民党)の質問に答えた。
22年度に統合された交番は▽曾根崎警察署梅田地下街交番▽此花警察署伝法交番▽高槻警察署磐手交番▽池田警察署北豊島交番▽枚岡警察署枚岡駅前交番▽柏原警察署柏原交番▽岸和田警察署春木南交番▽泉南警察署多奈川交番―の8交番。施設の老朽化や、交番間の業務格差などの理由で統合された。
統合により廃止された交番は、当面警ら連絡所として運用される。廃止した地域については、パトロールや本部支援を強化するなど住民の不安解消に努め、移動交番などの配備・運用といった補完制度についても検討する。
府警本部は、21年11月に「交番等の最適化計画」を策定。複数勤務体制の確立、施設の安定的維持、交番間の業務格差改善、交番などの機能の充実強化を目的に最適化に取り組んでおり、22年度からの10年間で交番と駐在所の数を600カ所以下にすることを目標としている。現在の交番・駐在所の数は637カ所。
最適化する交番や駐在所は、所管区の世帯数および人口が少ない地域にあることや交番の最適化に住民の理解が得られる地域にあることなどを目安に選定。統合を検討する。開発などにより世帯や人口が増加した地域や犯罪、事故の発生など業務負担が増加している地域などについては、新設を検討する。
既存の交番・駐在所には、防犯カメラ、センサーライト、センサーチャイム、緊急通報装置、遮蔽板などの整備を順次進めている。