秋田市教育委員会は、今月28日に市内で開かれた第3回築山小、中通小学校統合検討委員会(木山二郎会長)で、6年度から着手する秋田南中学校(南通宮田15−1)の改築設計について触れ、単体での改築だけでなく、小学校併設校として改築する手法を選択肢の一つとして示した。併設型小中一貫校の開校には◇使用校舎の大規模改修 ◇地元住民の理解―の2点が必要なため、2校の統合に関し、併設校として改築する可能性も踏まえた統合の検討を求めた。
秋田南中学校は職員室などがある管理棟(RC4F1,352u)、教室棟(RC4F2,525u)、屋体棟(1F特別教室棟RC916u・2F体育館S1,357u)、武道場(S1F381u)、給食室棟(RC1F175u)などで構成し、躯体や設備の老朽化が著しい。6年度に設計、7年度から着工する予定で、工期は最短で3カ年を見込む。
建設する施設は4階建て以内を想定。20,471uの敷地内半分が校舎や体育館など、残り半分がグラウンドやテニスコートになっている。改築設計では、グラウンドに校舎を建設し、旧校舎を解体してグラウンドにする方法と、校舎の場所を変更せずに建て替える方法の2パターンを検討する。
また、小学校併設校として改築する場合は、開校後に小・中両方のグラウンドが必要となり、現在の広さ(10,714u)では十分な用地を確保できないため、築山小のグラウンドを第2グラウンドとして活用することも視野に入れている。
単体と併設校では設計内容が異なるため、市は今年度中に方向性を定めたいとしている。検討委の各委員に対し、7月中に併設型小中一貫校の検討に必要な資料を配布、8月または9月をめどに各地区の意見をまとめたいとしている。
提供/秋田建設工業新聞社