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鹿児島建設新聞
2023/06/29

【鹿児島】振興局・支庁舎の劣化状況調査/6庁舎 20〜30年で建替え

 県は28日、地域振興局・支庁庁舎の劣化状況調査の結果を県議会総務警察委員会に報告した。3庁舎(北薩、大島、姶良・伊佐)に続く建て替えの時期について、日置、出水、伊佐、大隅、志布志、瀬戸内の6庁舎は今後20年〜30年を目途と評価。それまでに、改修等による長寿命化を含め対応方針を検討することを明らかにした。
 調査対象は、2022年度末時点で建設年からの経過年数が、国の会計処理上の減価償却期間の50年を超える北薩、姶良・伊佐、大隅、熊毛、大島の本庁舎のほか、日置、さつま、出水、甑島、伊佐、志布志、屋久島、瀬戸内、徳之島、沖永良部の計15庁舎。
 調査内容は、外壁等から試験体を採取し物理試験を行うとともに、鉄筋等の内部を調査するため、コンクリートの中性化深さや塩化物含有量の測定、圧縮強度試験、鉄筋の腐食度調査を行った。
 その結果、北薩と大島の庁舎はコンクリートのひび割れが拡大しつつあるため今後10年、姶良・伊佐は2庁舎と比べ鉄筋腐食の進行が緩やかなため15年程度の期間を設定。
 残る12庁舎のうち、6庁舎は中性化の進行等は確認されたが、鉄筋の腐食は一部見られる程度で今後おおむね20〜30年と評価した。さらに、さつま、甑島、熊毛、屋久島、徳之島、沖永良部の6庁舎は、いずれも中性化の進行等がほとんど確認されず、建て替える場合は30年以降とする。
 今後の対応は、調査結果を踏まえ優先度の高い3庁舎(北薩、姶良・伊佐、大島)は南薩地域振興局本庁舎の再整備状況を参考にして、24年度中に具体的な時期を精査。
 12庁舎は、3庁舎の具体的な再整備の時期を決定後、改修等による長寿命化も含め対応方針を検討する。


■ゼロゼロ融資等の借換え
 181件の保証実績
 承認額は約47億

 産業経済委員会ではゼロゼロ融資などの借り換えや新たな資金需要に対応するため1月に創設した伴走支援型借換支援資金の利用状況を報告。最近1カ月間の売上高等が前年同月比で20%以上減少しその後、2カ月を含む3カ月間の売上高等が前年同月比で20%以上減少が見込まれる者等が融資対象。
 融資限度額は1億円で期間は10年(うち措置5年)。5月末までの保証実績は181件、保証承認額は約47億6100万円となっている。


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