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　川崎市は、登戸・向ケ丘遊園駅周辺地区のまちづくり推進に向けた検討を行う事業者を公募型プロポーザルで募集し、日建設計（東京都千代田区）を受託者に特定した。履行期限は２０２４年３月15日まで。都市計画道路登戸２号線や区役所通り登栄会商店街の魅力向上や賑わいの創出に向けた方策を検討、社会実験の企画・運営を行うとともに、向ケ丘遊園駅南側の「まちづくりの基本的な考え方（案）」を取りまとめる。
　登戸２号線では、憩い空間の創出に向けた利活用の戦略などを８月上旬ごろまでにまとめ、利活用のスキームの検討や協力団体などの組織設立に関する取り組みの支援などを行う。
　社会実験は地域の人が利用しやすい「日常的な憩い空間」と休日などに車両の通行を停止してイベントなどを実施する「非日常的な道路空間」の二つの考え方を基本とし、今後の利活用を見据えた安全性などの検討や地域ニーズの把握に向けた検証を進める。
　これらの調査結果を踏まえ、同線の舗装や植栽、施設の配置計画や設計方針を整理する。
　登栄会商店街では、道路空間の活用や維持管理手法、運営スキームなどを検討し、ワークショップの運営を支援。社会実験では登戸２号線と同じく車両の通行を停止し、商店街と連携した利活用を企画・実行する。
　向ケ丘遊園駅南側では、まちづくりの基本的な考え方（案）を作成。交通や空間の構成、景観、公共空間の利活用などの考え方を整理する。
　交通機能や駅前広場の再編、新たなモビリティの導入についても検討し、今後のまちづくりの進め方を短期・中期・長期の視点で取りまとめる。
　登戸２号線と登栄会商店街は登戸・向ケ丘遊園駅周辺地区まちづくりビジョンで「賑わい交流軸」「生活軸」に位置付けられている。登戸２号線は土地区画整理事業で新設する都市計画道路で、幅員は16�b。登栄会商店街も同じく区画整理事業で無電柱化・一方通行化した。幅員は９�b。　
　向ケ丘遊園駅南側は、駅前に低未利用地が多くあることや、公共施設の形状や民地の接道条件などに制約があることから、官民連携した検討が必要とされている。


提供：建通新聞社