曽於市は27日、新たな学校給食センターの整備で建築本体に関する条件付き一般競争入札を公告した。2者JVとし、代表企業は同市や志布志市、大崎町に本店か本社を置き、総合評定値が850点以上−などが要件。参加希望の申請は7月13日まで。分離発注する設備関係(電気・機械・厨房)の公告は、順調にいけば7月中を見込む。
建設地は末吉町諏訪方にある旧末吉農業改良普及所の桑園跡地(約6000u)。老朽化が進む既存の学校給食センター2カ所(大隅、財部)と自校方式の給食室2校(末吉小、末吉中)の4施設を統合し、新たな学校給食センター(S造平屋建て1976.73u)を新設する。工期は270日間とし、2024年7月の完成を目指す。
代表企業は、08年度以降に元請けとして延べ床1000u以上のS造やRC造、SRC造のいずれかを新築、増築または改築した実績も要件。構成員に対しては、総合評定値700点以上などを求めており、JVとしての格付けはA級(総合評定値800点以上・工事完成高5億円以上)またはB級(同・工事完成高2億円以上5億円未満)となる。
入札期間は、電子が7月24日午前8時30分から同27日午前9時まで。紙は同27日午前9時から、本庁の執行部控室(3階)で行う。選定後は、9月議会での契約議案承認を経て着工する見通し。
設備関係の発注方式は、電気と機械を各2工区、ほか厨房機器も固定設備(工事)と可動設備(備品購入)に区分する考え。このうち、電気・1工区や機械・2工区、固定設備の本契約も議会の議決が必要となる。
事業を振り返ると、19年度に基本計画を策定し、22年度までに設計を終えた。建築本体の基本・実施設計は東条設計が担当。造成測量設計はコスモコンサルタンツ、地質調査は九大地質コンサルタントが行った。
23年度は当初予算で約11億円の工事請負費を計上し、本体工発注に先行して造成の入札を執行。有川組が落札し、12月の完成に向け工事を進める。
給食数は1日当たり約2800食。国の学校給食衛生管理基準を踏まえて整備する。