愛媛県は、今年3月に策定した県立学校振興計画(前期、2023〜27年度)に基づき、新たに設置する学校や学科・コースなどの具体化を進める一方、これらに対応できるよう、28年度までに必要な施設・設備を整備する。前期計画では、中等教育学校も含め現行の55校から統合などで45校に再編していく中、新学科・コースの設置などを含む新設校が20校となるのに合わせ、2校で校舎棟の新築、14校で不足する教室や設備の整備などを施す。県はこれら整備を23年度から段階的に進める。一部について設計などの事業費を6月補正予算案に計上している。
校舎棟を新築する2校は西条総合科学と八幡浜(2校とも仮称)。西条総合科学は西条地区の小松・東予・丹原の3校を2校に統合再編して設置する高校の一つで、東予高校敷地内に開設する。統合による学級増や新学科などに対応するため新館を建設する。23年度に設計、24〜26年度で整備する。
八幡浜は現八幡浜・八幡浜工業・川之石の3校を統合して設置する。老朽化が著しい本館を改築する。25年度に設計、26〜28年度で整備する。
施設・設備の整備などを行う14校は三島・松山南砥部分校・宇和島東・東温・伊予・大洲・八幡浜(仮称)・宇和・愛媛風早(仮称)・松山南・周桑(仮称)・西条総合科学(仮称)・しまなみ海洋(仮称)・宇和島南(仮称)。このうち松山南砥部分校については砥部町がサテライトオフィスを23〜24年度で整備する。
また三島・伊予・大洲・八幡浜・宇和・宇和島東の6校で情報系教室の整備、東温で介護実習室の整備、愛媛風早で定時・通信制に対応する教室など、松山南で商業科(定時制)に必要な教室などをそれぞれ23年度に設計、24年度または25年度(松山南は26年度)にかけて整備する。さらに周桑・宇和島南で情報系教室、西条総合科学で農業実習教室、しまなみ海洋で新設学科・コースに必要な教室などをそれぞれ24年度に設計、25年度または26年度にかけて整備する。この他大洲では農業実習教室を25年度に設計、26年度で整備する。
提供:建通新聞社