京都府は、京都市左京区下鴨の旧総合資料館跡地等を活用して計画する「舞台芸術・視覚芸術拠点施設」と「北山エリア全体の魅力向上につながる付帯施設」について、整備プランの検討に入る。
府は23日、旧総合資料館跡地等の活用に係る整備検討支援業務について、公募型プロポーザルを公告した。募集要領等の配布、応募書類の提出は7月24日まで。
委託業務の内容は、想定される複合施設の整備プランについて、建築基準関連法規の確認等を含め、各諸室の面積、配置、構成等の検討とその検討に基づいた土地利用(施設配置図)、平面図及び断面図を作成の上、概算工事費を算出する。作成するプランは3案程度でシングルライン程度のものとする。また整備に係る京都府の検討状況に応じて、技術的助言等を行うとともに、整備プランを3回程度更新することとする。併せて、旧総合資料館跡地等は北山エリアのエントランスと位置付けており、特にエリア内他施設との連携が重要であることから、その方策について、エリア内他施設の特徴・機能・利用実態等を踏まえて検討することとする。エリア内中核施設である府立植物園との連携については「植物園整備に向けた施策の具体的な方向性」を基に十分に考慮することとする。
委託期間は令和6年3月29日まで。
委託上限額は990万円(税込)。
プロポの主な参加資格は、▽建築士法第23条の規定による一級建築士事務所の登録▽平成20年度以降に完工した、京都府内に所在する延2万u以上の施設の新築、増築又は改築(当該増築又は改築部分の床面積が2万u以上に限る)に係る基本計画、基本設計又は実施設計業務の元請としての実績を有すること▽平成20年度以降に完工した、延5000u以上の文化施設の新築、増築又は改築(当該増築又は改築部分の床面積が5000u以上に限る)に係る基本計画、基本設計又は実施設計業務の元請としての実績を有すること等。
担当部署及び問い合わせは京都府文化施設政策監付(рO75−414−4670)。
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旧総合資料館(京都市左京区下鴨半木町1−4/建物はRC造一部S造地下1階地上4階建、延1万3743・33u(建築面積4501・57u))は、図書館や文書館、博物館の3つの機能を持つ施設として昭和38年から運営してきたが、耐震性の課題や老朽化のため、府立京都学・歴彩館へ機能を移転した上で平成28年9月に閉館した。
敷地面積は1万8772・47u(登記簿測量図面積)で、用途地域は第二種中高層住居専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)。高度地区は20m第1種高度地区。