日本工業経済新聞社(群馬)
2023/06/26
【群馬】県沼田土木事務所の23年度主要事業概要
県沼田土木事務所(木内弘二所長)は2023年度の主要事業概要を示した。主要地方道昭和インター線のバイパス事業は、昭和村森下地内で延長200m区間を対象に掘削工や法面工、側溝工を行う。国道401号については、片品村戸倉地内で杭式落石防護柵工を実施する。みなかみ町阿能川地内では崩壊土砂防護柵工を施工、民生の安定を図る。
昭和インター線バイパス事業の23年度施工箇所は、大森交差点から西へ100m向かったところから、さらに西へ向かった200m区間。法面工は植生基材吹き付け工を厚さ5pで施工する他、厚さ10pでモルタル吹き付け工を実施。植生基材吹き付け工とモルタル吹き付け工合わせて1000u施工する。側溝工については、300o×300oと400o×400oの落蓋式側溝や300o×300oの管渠型側溝を合わせて400m実施。24年度以降には延長約100mの補強土壁工を施工する。設計は技研コンサル(前橋市)が担当した。
国道401号で行う杭式落石防護柵工は、22年度工事発注箇所の南側で延長63m施工。φ267・4o、長さ10〜10・5mの鋼製杭をダウンザホールハンマー工法で7本打設し、高強度ひし形金網を設置する。鋼製杭は5m間隔で打ち込む。設計はアコン測量設計(前橋市)が手掛けた。
みなかみ町阿能川地内で行う崩壊土砂防護柵工は、県道相俣湯原線沿いが対象。国道291号との交差点から西へ約700m向かった箇所で行う。23年度は22年度からの繰り越しで進めている崩壊土砂防護柵工施工箇所の東側を対象に延長25mの工事を行う。φ267・4o、長さ10・7mの鋼製杭を根入れ長6mで約7本設置する予定。鋼製杭はダウンザホールハンマー工法により4・5m間隔で打設する。防護柵は24年度以降に設置を行う。設計はアイ・ディー・エー(高崎市)が担当した。
この他の主要事業は次の通り。
【国道291号小仁田工区融雪配管更新工事】
全体計画は国道291号小仁田交差点から北へ向かった約630m区間が対象。23年度は、みなかみ町小仁田地内の小仁田交差点から北に向かった75m区間でφ15oのSGP(炭素鋼鋼管)を開削工法で施工する。既存管の撤去も合わせて行う。設計は日本地下水開発(山形県山形市)がまとめた。
【国道291号湯桧曽スノーシェルター修繕工事】
JR土合駅とJR湯檜曽駅に挟まれた、みなかみ町湯桧曽地内に整備されている。鋼製で全延長201・6m、内空は高さ5・85m、幅員9・6m。部材補修や塗装塗り替え工事を実施している。23年度は延長10・5mの工事を行う。設計は国土防災技術(東京都港区)が手掛けた。
【主要地方道沼田水上線諏訪橋側道橋架け替え工事】
下牧交差点から約50m南下した、みなかみ町下牧地内に架設されている。既存橋梁は諏訪沢に架かる橋長11m、幅員1・7mの単径間RC橋。下部工の形式は不明。橋梁定期点検で補修対策が必要と判断されたことから、上部工のみ架け替える。新橋は鋼単純H桁橋となり、鋼重は約1・5tでH鋼の本数は2本。トラッククレーンで架設する。床版はデッキプレート形式となり、厚さ10pで施工する。既存橋梁の上部工撤去では2立方m程度のRCを処分する。設計はプロファ設計(伊勢崎市)が担当している。