通学路の交通安全対策が23年度に一つの区切りを迎える。県土整備部は22年度までに対応が必要な全110カ所の対策に着手しており、23年度は「6月補正」後の予算13億円を投入して未完了60カ所あまりの対策を継続する。
21年6月、千葉県八街市で通学路を歩いていた児童が交通事故に巻き込まれた事件を教訓に、同部は従来の通学路の安全点検カ所に加え、幹線道路の抜け道になり交通速度が上がりやすいカ所を抽出。
県が管理する道路で対策が必要なカ所は110カ所に上った。
全カ所で対策に乗り出しており、うち22年度までに47カ所で歩道整備や防護柵の設置、カラー舗装などを終えている。
23年度は当初予算9億9400万円で50カ所の対策を手当て。次いで6月補正3億2500万円で13カ所を追加して早期の整備完了に力を傾ける。
同部では「23年度は事業の区切りになる」(道路企画課)と説明しており、整備が終わり切れなかったカ所は通学路を変更したり、登下校時の見守りなどソフト対策と合わせて安全対策を進めていく。
6月補正案に盛り込んでいる13カ所は次の通り。全て歩道整備。金額は補正後。
▼鳥取河原線(鳥取市野寺〜上味野)6400万円▼網代港岩美停車場線(岩美町浦富2)6000万円▼網代港岩美停車場線(岩美町浦富4)1760万円▼岩美停車場河崎線(岩美町浦富〜新井)2320万円▼三代寺宮下線ほか(鳥取市国府町中郷〜町屋)2億1260万円▼八坂鳥取停車場線(鳥取市吉成〜富安)210万円▼若葉台東町線(鳥取市吉方〜御弓町)7550万円▼津山智頭八東線(智頭町坂原)4600万円▼倉吉東伯線(倉吉市国府)1億1300万円▼長和田羽合線(湯梨浜町門田)4000万円▼上大立大栄線(倉吉市大立)4000万円▼国道180号(南部町能竹)6920万円▼国道180号(南部町法勝寺)4700万
日刊建設工業新聞