建設新聞社
2023/06/23
【東北・青森】八戸市が体育館建替の基本計画・手法検討プロポ
八戸市は、老朽化が進行している八戸市体育館の建て替えを計画しており、基本計画および事業手法検討調査業務の委託先選定へ公募型プロポーザルの手続きを開始した。
参加表明書の提出は7月7日17時まで(持参または郵送)、技術提案書の提出は同18日17時まで(持参または郵送)、同26日にもプロポーザル等審査委員会で審査を行い、8月1日の審査結果通知、同7日の契約締結を予定している。委託金額の上限は2000万円(税込み)、履行期限は2024年1月31日まで。
参加資格は、市参加資格の建築関係建設コンサルタント業務もしくは土木関係コンサルタント業務またはその両方の入札参加資格が認定され、13年度以降に国または地方公共団体発注の体育館整備に係る基本計画策定支援およびPPP/PFI手法の導入可能性調査を元請として受注した実績を1件以上有すること。国または地方公共団体発注の基本計画等策定業務を管理技術者または担当技術者として従事した実績を有し、一級建築士または技術士(都市および地方計画)を管理技術者として配置できることなど。
基本構想によると、建設場所は八戸市売市輿遊下3(長根公園内)の現体育館に隣接するスケートリンク一帯を見込み、都市公園法に基づく建ぺい率などから、建築可能な面積の上限は8879平方b。内部は、メーンアリーナがバスケットボールコート3面、サブアリーナが1面を設置できる広さとするほか、観客席もメーンアリーナは1500席以内、サブアリーナは500席以内とする。また、屋内プールを新体育館の中に集約し、これまでの25b×7レーンとしていた案を競技団体などからの意見を参考に8レーンで検討する。
そのほか、柔道場は試合場サイズ(64平方b)2面分程度、剣道場は試合場サイズ(121平方b)2面分程度、トレーニングルームは現状(717平方b)と同程度の規模、その他会議室や器具庫、スタッフルーム、更衣室、シャワー室、医務室、多目的室およびキッズルームなどの必要な施設の整備を検討する。
建て替え・運営手法については、市が自ら建て替え等を行う従来型手法のほか、PFIやBTO、BOT、BOO、BTの各方式等の導入についても検討する。
今後、調査結果などを基に事業手法を決定し、基本設計や実施設計に着手、早期の着工を目指していきたいとしている。
八戸市体育館は、1963年に竣工したSRC造3階建て、延べ6876・02平方bの建物。震災の際には災害復旧などを行ったものの旧耐震基準の施設で、2015年度に行った耐震診断(カトー建築設計事務所が担当)では、Is値が0・54となったことから、「八戸市体育施設整備検討委員会」(会長・宮越直幸八戸工業大学教授)を設置し、改築へ向けた準備を進めている。
提供:建設新聞社