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建通新聞社四国
2023/06/23

【徳島】徳島河川国道 第十堰老朽化調査を継続

 国土交通省徳島河川国道事務所は、2022年度に実施した第十堰周辺の調査結果をまとめた。調査では堰上流でせき上げ現象を21年度に続き確認した一方で、堰の変状や堰下流の顕著な河床変化は21年度と同様に確認されなかった。同事務所では本年度も引き続き、洪水時のせき上げなどの水理現象や堰の老朽化の状況調査を続ける。
 22年度の調査は、堰の変状、堰周辺の河床変動、堰周辺のせき上げ現象、堰左岸高水敷の迂回(うかい)流現象の4点について実施した。このうち迂回流現象は、洪水の規模が小さかったため観測できず、せき上げ現象は、9月19日に襲来した台風14号の水位観測時にせき上げを確認した。
 22年度に観測したせき上げは、第十堰の上下流36地点で水位計による水位観測結果から判明した。水位計の観測結果に大気圧の補正係数を掛けて水位を算出。その結果、堰なし水位線(推定線)に対し、第十堰を境とし、上流側へ約7`区間でせき上げが見られた。
 徳島河川国道事務所は、第十堰の適切な維持管理を目的に、毎年、堰の老朽化調査や洪水時などの水位観測を続けている。22年度の吉野川出水時調査は松本コンサルタント(徳島市)が担当した。
提供:建通新聞社