高松市は、一般会計6月補正予算案に19億7632万円を追加した。4月に市長選挙を控え骨格として編成した当初予算の肉付け予算。披雲閣大書院の耐震補強工事や犬猫一時保管施設整備の実施設計、中央公園再整備の基本設計などに着手する。
主なものは、国が選定し、全国のモデルとなる「脱炭素先行地域」に応募するため、必要となる事業計画を策定するゼロカーボンシティ推進事業費に2200万円。
保健所に収容した犬や猫を一時的に保管する施設整備に向けた建築と設備の実施設計を行う犬猫一時保管施設整備事業費に405万円を計上。また、2024年度の債務負担行為として限度額945万円を設定した。
余熱の積極的な活用と発電した電力の地産地消を図るため、廃棄物エネルギー利活用計画を策定するための事業費に900万円を充てる。
第3期中心市街地活性化基本計画が24年度末で終了することを受け、中心市街地のさらなるにぎわい創出のため、新たな課題やその解決策を踏まえた次期計画を策定に向けた費用に、24年度の債務負担行為として限度額897万円を設定。
屋島の持続性ある活性化に向け、屋島山上へのアクセス課題を調査・検討する屋島地域施設等整備事業費に1300万円を確保した。
温泉を生かした塩江地域の観光振興を図るため、行基の湯跡地の緑地整備工事や、温泉配管の長寿命化計画に向けた調査などを行う塩江温泉郷観光振興事業費に4131万円を投入する。
披雲閣大書院の耐震補強工事などを行う高松城跡整備事業費に2520万円を計上するとともに、24〜26年度の債務負担行為として限度額2億1700万円を設定している。
中央公園を魅力ある公園に再整備するため基本設計などに着手する、民間活力の導入による中央公園再整備事業費には2547万円を確保した。
史跡石清尾山古墳群の歴史的価値を継承するため、保存に必要な工事を行う保存・整備費に3605万円。市一般廃棄物陶最終処分場第3処分地に堰堤を設置する事業費に6900万円。
その他、道路新設改良事業費に524万円、道路舗装整備事業費に6650万円、自転車利用環境総合整備事業費に690万円、街路事業費に2940万円、公園等再整備事業費に1620万円、身近な公園整備事業費に7243万円を計上している。
提供:建通新聞社